【AI音声対象記事】
スタンダードプランで視聴できます。
Q. 長年おたすけに歩くことを生きがいにしていた母が、重い身上を患い、寝たきりの状態に。それでも「おたすけがしたい」と言う母の願いを、なんとか叶えてあげたいです。母にもできるおたすけには、どんなことがあるでしょうか。(50代女性)
A. ひと口におたすけといっても、内容やレベルはさまざまです。自分の命を削ってでも人のために真剣につとめるおたすけもあれば、ひたすら布教に歩くおたすけもあります。
また、相手の話をじっくり聴いて寄り添うおたすけもあれば、常に教祖を慕い、「なるほど信仰者だ」と周囲から敬慕される人の生きざまも、おたすけそのものだといえます。
おたすけの結果は親神様に委ねられており、人間の狭い視野で捉えて一喜一憂するものではないでしょう。私たち人間にとって大切なことは「人をたすける心」です。これは「我さえ良ければいい、今さえ良ければいい」という、欲と高慢の「ほこり」を払う最善の道で、親神様が私たちに最も期待される心です。
では、寝たきりの人にもできるおたすけは何か。一つは、周囲の人の心を明るくする笑顔や感謝の言葉でしょうか。それに、知人や信者さんの安否を気づかい、幸せを一緒に喜び、身上や事情で難儀している人には、ベッドの上から祈るというおたすけもできます。
逆に、寝たきりのお母さんの所にみんなが来て、顔を見て話しかけることが、お母さんのたすけ心を励ますことにもなります。どうか、皆さんが会いに来やすいようにしてあげてください。
回答者:古市俊郎(福之泉分教会長・公認心理師)