“ダンサー教会長”世界の舞台で躍動 三重の森川豊則さん
2024・12/18号を見る
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伊賀市の森川豊則さん(47歳・上阿波分教会長)は、先ごろ中央ヨーロッパのスロバキア・コシツェ市で行われた社交ダンスの世界大会「シニアⅠスタンダード世界選手権」(世界ダンススポーツ連盟主催)に、日本代表として初めて出場した。約20カ国から国内大会を勝ち抜いた男女ペア2組が出場する今大会。森川さんは、35歳以上と30歳以上のペアで構成される階級「シニアⅠ」で28位となった。
天理大学在学中、競技ダンス部に所属していた森川さん。クラブの仲間や他大学の選手たちとの交流を通じて技を磨き、ダンスの楽しさを知った。卒業後は競技を離れる人も少なくないなか、パートナーとの縁に恵まれ、演舞を続けた。
約20年前、知人の紹介で鈴木悠夏さん(40歳・大阪市)とペアを組むことに。以来、現在も二人で大会出場を続けている。
「ペアを組んでいると、二人でいる時間が長くなる。その中で意見がぶつかることも少なくないが、腹を立てず、穏やかな低い心でコミュニケーションを取ることを心がけている」という森川さん。モットーは「感謝と報恩」。親神様・教祖はもとより、パートナーや支えてくれる人への感謝を忘れないことを心がけているという。
日本代表初の決勝進出を目標に臨んだ今大会では、2次予選敗退。本場ヨーロッパのレベルの高さを痛感したという。それでも「彼らも同じ人間。自分で限界をつくらず、これからも挑戦を続けたい」と前を向いた。
■現地で神名流しも
一方で、大会期間が「全教一斉にをいがけデー」と重なったことから、スロバキア国内で神名流しを行った。大会前の9月中旬、現地で大雨による川の氾濫被害が発生したため、その治まりも願って、川沿いで神名を流した。
森川さんは「にをいがけや信者さんの丹精など、教会長としての務めをおろそかにすることなく、教祖140年祭へ向かう歩みを進めたい。またダンサーとしては、来年の世界選手権の日本代表に内定しているので、さらなる成長を目指していく」と抱負を語った。
(島ヶ原大・東出社友情報提供)






