何があっても「だけど有難い」- 心に効くおはなし
痛いとか、つらいとか、悲しいとか、苦しいとか、信仰していたら感じない。そんなはずはないのです。やっぱり痛いときは痛い、つらいときはつらい、悲しいときは悲しいのです。しかし、お道を信仰した人たちは、「だ・・・
痛いとか、つらいとか、悲しいとか、苦しいとか、信仰していたら感じない。そんなはずはないのです。やっぱり痛いときは痛い、つらいときはつらい、悲しいときは悲しいのです。しかし、お道を信仰した人たちは、「だ・・・
私も含めて、人間というものは欲深くて厚かましい。それが一番分かりやすく現れるのは、おつとめの拝礼の時間です。 このとき、親神様に、あれもこれもとたくさんお願いする人がいます。教会本部の大祭や月次祭には・・・
昭和33年の夏、小学1年生だった僕は、家の前の路地で三角ベースの野球をしていて、通りかかった八百屋さんのオート三輪にぶつかりました。ところが、その八百屋さん、倒れている僕のことに気づかず、そのまま僕の・・・
松下幸之助氏は、大正時代の起業以来、事業を発展させてきたが、昭和初期の厳しい不況の時代にあっても、むしろ天理教の本部では全国から数多くの信者が集い、嬉々として「ひのきしん」という名の奉仕活動に励み、壮・・・
わが家に来る里子たちのほとんどが、両親やそれに近い人によって虐待を受けた子供たちです。なかには、悪いことだと分かっていても、他人の自転車を勝手に乗り回したり、友達の文房具に手を出したりする子もいました・・・
子供の問題で、いま深刻な不登校。カウンセリングでは、プレイセラピーといって、遊びを通して治療します。とにかく、子供と一緒に遊ぶことが大切なのです。 基本は、子供を信じること。みんな自分自身で解決してい・・・
夫婦円満の秘訣を、もし私が問われたとしたら、「相手のことを神様にお祈りすること」と答えます。自分のことは誰だってお願いします。また、相手のことだとしても「どうか、私の言うことを聞いてくれますように」と・・・
昨年、色づく木の葉が北風に吹かれ始めたころ、四歳の里子・文也(仮名)を迎え、家族が一人増えた。 先日、文也が保育園から大泣きで帰ってきた。園庭で転び、ひじを擦りむいたという。傷を見ると、うっすらと血が・・・
残寒の候。近くに用があって小石川後楽園の庭を歩いた。この庭は、江戸初期、水戸徳川氏の初祖頼房が造り、二代光圀によって完成した。黄門様のお庭である。 その庭の一画になんと田圃がある。これは光圀が嗣子・綱・・・
医者が病人を診て病名を診断すると、コンピューターのように治療の“答え”が出ると思うのは間違いです。病名を診断することは医者の大切な仕事の一つですが、病気になっている患者さんの事情は千差万別ですから。 ・・・
作家の柳田邦男氏の本に、再発胃がんで入院していたおばあさんの話があります。苦しみが激しく、医師や看護師にも背を向けて取り付く島がありません。そこへ看護に付いたのが若い看護学生でした。彼女は途方に暮れ、・・・
補導受託者として非行少年たちを預かるなかで、大きな役割を果たしているのが妻の久子だ。連れ添って四十五年の妻を、私をはじめ少年たちは、愛情を込めて「久子さん」と呼んでいる。 少年たちは委託中、仕事に就い・・・
母は今年米寿を迎える。もともと家系的には女が短命であり、それゆえ信仰の道に入った芦田家の女性の歴史の中では、おそらく一番の長寿ではないかと思う。とはいえ、大腿骨を骨折したし、脳梗塞もやっている。足腰の・・・
念願叶い、初めて天理大学柔道場に足を踏み入れることができた。 偶然にも、フランスのジュニア・ナショナルチームのメンバーが、天理大学の柔道部員たちと二週間の合同練習に励んでいるところに遭遇する。 天理柔・・・
ある日の朝、天理小学校の子供たち数人が、信号のない横断歩道を渡ろうとしていました。通勤・通学の時間帯なので車の量は多く、なかなか停まってくれません。しばらくして、ようやく一台の車が停まり、子供たちは急・・・
主人と私は、子育てと選手指導を同じように考えている。自分の子供に言わないことは選手にも言わないし、子供にやらないことは選手にもやらない。 そんな考え方の根本は、私の育った環境にあるのかもしれない。私と・・・
いまは大人も子どもも折り目やけじめがなくなって、何事にせよ、だらしなく感じるのは、おばあちゃんの見方かしらねえ。 自然の世界でも、夏から秋になるのに何月何日からとはっきり区切れるわけではないけれど、や・・・
満足とは、その字が示すように、満ち足りることである。人間、求めることが満ち足りると、それ以上の進歩がない、ともいわれる。なるほど、そうには違いない。 問題は、自らの思いにこだわり、それを他者に求めすぎ・・・
子どもたちは毎日、数えきれないくらいお母さんを呼びます。「行ってきます」の代わりに「おかあさーん」、「ただいま」の代わりに「おかあさーん」という具合です。 ある年の三月、高校入学が決まった夏子を里子と・・・