車いすの子らの団参 家族同士で交流深め
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重度の障害がある子供とその家族が11月3、4の両日、4年ぶりに「秋のわくわくこどもおぢばがえり」と銘打って団参を行った。
この団参は、医療的ケア児・肢体不自由児と当事者家族の交流などを目的に、本部准員の梶本満男さん(53歳)とたけのさん(52歳)夫妻が中心となって続けているもの。4回目となる今回は、スタッフを含む74人が参加した。
梶本さん夫妻の次男・満天君(15歳)は、先天性の染色体異常「13トリソミー」と合併症の障害がある。手術と入退院を繰り返すなか、5歳のとき、医師から「一生外れることはないだろう」と告げられた人工呼吸器が外れ、自発呼吸ができるまでにご守護を頂いた。現在は、奈良養護学校へ通っている。
梶本さん夫妻は、満天君が生かされていることへの感謝と、重度の障害がある子供とその家族におぢばへ帰ってもらい、共に時間を過ごしたいとの思いから、6年前に団参を企画した。
3日午後1時、本部神殿西側のスロープ昇降口に集合した参加者は、車いすや障害児用バギーで西礼拝場へ。満男さんの説明を受けた後、そろって参拝した。教祖殿では、団参のスタッフによるおさづけの取り次ぎが行われた。
この後、一行は第38母屋へ移動。「わくわくフェス」と称するお楽しみ行事が催され、また当事者家族の悩みなどを話し合う時間が持たれるなど、互いに交流を深めた。
満男さんは「子供たちはもちろん、その家族も笑顔で過ごしてくれたことがうれしかった。私自身の年祭活動の一つとして、障害のある子供とその家族のつながりを広げ、一人でも多くの人たちにおぢばへ帰る喜びを伝えていきたい」と話した。