親里の”新春の風物詩”「お節会」に4万9000人 – 本部「お節会」
2024・1/17号を見る
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親里の”新春の風物詩”である本部「お節会」が、1月5日から7日にかけて行われた。
教祖が現身をもってお働きくだされていた時代から続く伝統行事には、3日間の期間中に4万9,246人が帰参。コロナ下を経て3年ぶりに開催された昨年よりも1万7千人多い帰参となり、神苑一帯は教会の団参や家族連れなどで大いににぎわった。
お節会は連日午前10時に開場。本部神殿で今年の初参拝を済ませた帰参者たちは、屋内外に設けられた4カ所の会場へ。炭火で焼いたお下がりの切り餅に、水菜を添えたすまし雑煮に舌鼓を打った。また会場出口では、袋入りのお下がりの切り餅が配られた。
なお期間中は、本部在籍者や直属教会長、教区長、勤務者、修養科生、管内学校の学生・生徒ら約4千500人が、会場の内外で給仕や誘導、餅焼き、餅下付などのひのきしんに当たった。
関連トピックス
「布教の家」OG 卒寮後も団参続け
2023年3月に布教の家「兵庫寮」を卒寮したOGら4人が12人の帰参者と共におぢば帰りした。
OGたちは「入寮中にできたつながりを途絶えさせないように」と、互いに励まし合って定期的に団参を実施してきた。一行は、すまし雑煮に舌鼓を打った後、本部神殿で参拝した。
参加者の一人、柏原幸雄さん(73歳・元宮名分教会別席運び中・神戸市)は、「おぢばに帰ると心が前向きになり、不思議と心身ともに元気になれる」と笑顔を見せた。
OGの一人、福家恵美子さん(27歳・三輪山分教会教人・岡山県玉野市)は「教祖140年祭に向けて、これからも布教と丹精を続け、教祖にお喜びいただけるように努めたい」と新年の抱負を語った。
TLIの留学生も笑顔でひのきしん
「お帰りなさい!」
テント会場で帰参者を迎えていたのは、天理教語学院(TLI)で学ぶアメ・リオスさん(28歳・ナゴヤ・メヒコ教会ようぼく)。今回、初めてひのきしんに参加した。
来日前、母国メキシコで薬剤師として勤めていたリオスさん。コロナ下で大きなストレスを感じるなか、所属教会に参拝し、心が救われたという。その後、お道の教えをもっと知りたいとTLI入学を決めた。
慣れない生活に戸惑うことも少なくないが、「学校はとても楽しい」と話すリオスさん。お節会ひのきしんを終えた翌7日、念願だったようぼくの仲間入りを果たした。
お節会ひのきしんを振り返って、リオスさんは「帰参者の皆さんも受け入れる人たちも、みんな笑顔だった。こんな素敵な場でひのきしんをさせてもらえたことが、とてもありがたかった」と話した。
高校生の手話に温かさを感じて
5日、天理市聴覚言語障害者福祉協会の手話サークルのメンバー22人が帰参。布教部社会福祉課手話研究室の手話通訳者3人が、世話取りに当たった。
帰参者の一人、中井紀代美さん(75歳・天理市)は「手話研究室の方々が、こまやかに心を配って案内してくださり、感激した。会場スタッフの高校生が『ありがとう』など簡単な手話で迎え入れてくれたことも印象的で、天理の人たちの温かさを感じた」と笑顔を見せた。
立教187年お節会データ
餅……1万6400キロ(82石)
※1石=200キロ計算
木炭……4374キロ
水菜……2114キロ
すまし汁……1万8560リットル
「お節会」帰参者の声 – 年祭活動2年目 新年の抱負
教人の自覚胸におたすけへ
佐野孝夫さん
54歳・崎長分教会教人・大阪府四條畷市
7年前、大工の一人親方として独立してから、建築業や水道設備業に従事している。”はたらくようぼく”として、仕事現場では「決められた作業以外にも率先して取り組む」など、自分なりに教えの実践を心がけている。
そんななか、年祭の旬に一層成人させてもらいたいと、昨年「教人資格講習会」を受講し、おぢばで教理勉強に励んだ。
以後、身上・事情を抱える人の存在に自然と気づけるようになった。教人としての自覚が”おたすけのアンテナ”を広げることにつながったと思う。
今年は、普段から教えの実践を意識することはもちろんだが、仕切って、にをいがけ・おたすけにも励みたい。
親神様・教祖に心をつなぎ
東すみよさん
68歳・出雲郷分教会教人・奈良県橿原市
2023年11月、娘の夫が「大動脈解離」を発症し、緊急手術を受けることに。娘が出産を間近に控えていたこともあって、いても立ってもいられず、すぐに夫と本部神殿へ向かい、たすかりを祈念してお願いづとめを勤めました。
おかげで手術は無事成功。後日、娘も無事に出産し、父親はわが子を抱くことが叶ったのです。鮮やかなご守護に感激する一方で、私自身が神殿へ足を運ぶ機会が少なかったこと、教えを人さまに伝えられていなかったことを反省しました。
これからは、おぢばへ足しげく運び、親神様・教祖に心をつなぐとともに、身近な人への声かけやポスティングなど、にをいがけにも力を入れたいと思います。
身上の節から心を定めて
立川教道さん
41歳・但八分教会みちのり布教所ようぼく・天理市
2023年9月、「甲状腺炎」を患い、自身の来し方を振り返った。その中で、おぢばに在住しながらも、忙しいことを理由に神殿参拝が疎かになっていたことに思いが至った。そして「諭達第四号」をもとに思案を重ね、神殿への日参と身近な人へのおさづけの取り次ぎを心定めした。
その後、子供に身上を見せられたが、神様にもたれて通る中で小難を無難にお連れ通りいただき、私の身上もご守護いただいた。コロナの影響もあり、久しぶりに頂いたすまし雑煮は、健康感謝を味わう特別なものとなった。
おつとめで地震の収まりを願うとともに、一人でも多くの人におさづけを取り次がせてもらおうと心を新たにしている。
”低く、優しい、素直な心”で
田畑由布子さん
37歳・神良言分教会ようぼく・三重県名張市
2022年、父が出直しました。その直後は、心を倒しそうになりましたが、所属教会の会長さん夫妻と教会につながる方々が支えてくださいました。
生前に父のたすかりを願い、出直しの後も優しく寄り添ってくださる皆さんのおかげで、少しずつ前を向けるようになり、私自身が多くの人たちに支えられていることを実感しました。
以来、これからは私が周りの人を支える存在になりたいと、日々”低く、優しい、素直な心”で通ることを意識しています。
年祭活動2年目の今年は、教会行事に積極的に参加するつもりです。それが教会につながる方々、ひいては親神様・教祖にお喜びいただくことにもつながると信じています。
「立教187年本部お節会」の様子をご覧いただけます。