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給水車派遣
1月1日午後、「令和6年能登半島地震」が発生。最大震度7の石川県のほか近隣地域で激しい揺れを観測し、建物の全・半壊などの被害は約2000棟に及んだ。さらに、地震に伴う土砂崩れや津波などにより、多くの市町村で断水、停電、道路の寸断など甚大な被害に見舞われた。死傷者・行方不明者は690人を数え、避難生活を余儀なくされている人は約3万人に上っている。
石川県では被害の全容が把握できず、一般ボランティアの受け入れ態勢が整わないなか、災害救援ひのきしん隊(=災救隊、橋本武長本部長)石川教区隊(忠谷眞一郎隊長)は2日、行政から給水支援の要請を受け、災救隊本部へ給水車の借用を申し入れ。災救隊本部は4日、石川教務支庁へ給水車2台を緊急輸送した。
同教区隊は5日から第1次隊として、断水が続く七尾市能登島へ出動。救援物資を届けたほか、旧役場駐車場を拠点に、給水車を用いて住民に飲料水を提供し、7日までの3日間で隊員延べ72人が飲料水約8トンを供給した。
9日からは第2次隊が出動し、同市内で給水活動を続けている。
一方、新潟県と富山県でも強い揺れを観測し、多くの住宅が被災。さらに各所で液状化現象が発生し、道路の崩壊や路面沈下による通行止めなどが相次いでいる。
こうしたなか、災救隊新潟教区隊(吉澤清人隊長)と富山教区隊(中島正治隊長)は、それぞれ現地のボランティアセンターなどと連携し、10日から初動救援に着手している。各現場では、液状化現象によって発生した泥の撤去作業などに当たる予定だ。(10日記)