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海外唯一の災害救援ひのきしん隊(=災救隊)である台湾伝道庁所管の「救災聖労(きゅうさいせいろう)隊」(施榮進(シーロンジン)隊長)は昨年11月18、19の両日、台湾北東部にある宜蘭(ぎらん)県の頭城(とうじょう)農場で第15回「訓練大会」を実施。女性隊員27人を含む延べ87人が参加した。
1999年に起きた台湾大地震を機に、「災區服務(さいくふくむ)隊」として立ち上げられた同隊。
2001年、災救隊本部公認のもと結成式を行い、”海外初の災救隊”として正式に発足。5年には、現地語でひのきしんの意味に近い「救災聖労隊」へと名称変更した。
同隊では、不測の事態に対応できるよう定期的に訓練を実施。さまざまな被災地へ駆けつけ、支援活動を繰り広げている。
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結隊式では、視察に訪れた冨松基成・災救隊副本部長のあいさつを受けた後、七つの班に分かれて訓練開始。隊員たちはナタとのこぎりを駆使して約500本の竹を伐採したほか、草刈り機と草刈り鎌で農場内の除草作業に力を尽くした。
施隊長(57歳・台湾北港教会信義布教所ようぼく)は「救援活動への意識を高められたように思う。今後も訓練を継続して“有事”に備えたい」と話した。
(台湾・曾翁社友情報提供)