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正月、一つや、二つやと、子供が羽根をつくようなものや。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』19「子供が羽根を」
小学生の長男は最近、カルタ遊びに熱中しています。学校の授業の合間に『小倉百人一首』を使ったカルタの時間があり、先生が読み上げる札をペア同士で取り合うのだそうです。
負けず嫌いの長男は、冬休みに入っても”マイ百人一首”をじゅうたんに広げて特訓を重ねていました。成長期の記憶のスピードは目覚ましく、親子で札を取り合っても到底かなわないばかりか、やはり小さいころ百人一首で遊んだという私の父とも、すでに互角以上に渡り合っています。
掲出のお言葉は、教祖が「みかぐらうた」をお教えくださった際のものです。百人一首のカルタ遊びも、江戸時代には庶民に広く普及していたといいますから、当時の人々にとって親しみやすい数え歌や和歌の形で、教えの根本を分かりやすくお説きくだされた親心を身近に感じることができます。
以前は朝夕のおつとめの際に互いにじゃれ合ったりして、なかなかおつとめに集中できていなかったわが子たちですが、近ごろは大きな声で地歌を唱和し、大人をまねて手を振る姿が見られるようになってきました。これも百人一首の効果の一つといえるかは分かりませんが、長男に「『よろづよ八首』や『おふでさき』のお歌も、百人一首と同じ31文字だね」と言うと、「知ってるよ。五・七・五・七・七でしょ」と、少し得意げに返してくれました。
(榊)