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「令和6年能登半島地震」の発生から2カ月半が経過した。災害救援ひのきしん隊(=災救隊)本部隊は、珠洲、輪島の両市と志賀町で救援活動を続けるなか、3月17日から19日にかけての第19次隊をもって避難所への食事提供に区切りをつけ、4月2日以降の第20次隊からは新たな宿営地を設けて出動する予定だ。ここでは第19次隊までの活動を振り返る。(19日記)
地震の影響で断水や停電の被害に見舞われた石川県能登地方。国の水道調査では、過去の国内地震で水道管被害が最も出ていることが判明。現在も5市町の約1万3千戸で断水が続いている。
また、これまでに確認された死傷者は1千540人、全・半壊、一部損壊などの住宅被害は11万287棟に上り、9千人以上が避難生活を余儀なくされている。
既報の通り、災救隊本部隊は、第1次隊(1月16~18日)から珠洲、輪島、七尾の3市で、給水支援と避難所への食事提供などに着手。第7次隊(2月6~8日)で給水支援を終え、第8次隊(3月9~11日)からは珠洲、輪島の両市と志賀町へ出動している。
珠洲市では、第14次隊(3月2~4日)から第19次隊にかけて、市内の小学校や避難所への食事提供のほか、同市ボランティアセンターの要請を受け、被災民家のブロック塀の解体作業に従事した。
輪島市では、第13次隊(2月28~3月1日)以降、第19次隊にかけて数カ所の避難所への炊き出しを行った。
また志賀町では、第14次隊から第19次隊にかけて、同町ボランティアセンターの要請を受け、被災民家のブロック塀の解体作業に当たった。
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なお災救隊本部隊は、第19次隊をもって避難所などへの食事提供に区切りをつけ、第20次隊(4月2~4日)以降、日本航空学園の能登空港キャンパスの一部を宿営地として、救援活動を展開する予定だ。