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道は、辛抱と苦労やで。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』115「おたすけを一条に」
もうすぐ入学・入社シーズンです。満開のサクラの花々が、若者たちの門出を祝うかのように爛漫と咲き誇ります。
そのサクラの蕾が膨らみかけた時季のことです。教会につながる一人の男子大学生が、4年間の成長の証しを見てもらいたいと、書き上げた卒業論文をメールで送ってくれました。専門分野を究めようとする熱意と積み重ねた努力の跡がうかがえる、とても興味深い内容でした。
「研究は苦労したけれど、その中に楽しさを感じられました。それが一番の収穫です」
添えられたメッセージを読んで、彼の成長ぶりを感じました。どんな道中も、迷ったり悩んだりして足踏みをすることはありますが、諦めず努力を続ける先に、必ず道は拓けると思うのです。ふと心に浮かんだのが掲出のお言葉です。
いま三年千日の旬。この学生に負けないくらいの熱意を持って、日々苦労を求め、成人への努力を重ねているだろうか。自身の年祭活動への向き合い方を、いま一度見つめ直す中で、教祖に叱咤激励された気分になりました。
彼いわく、大学生活の4年間は、あっという間だったそうです。光陰矢の如し。教祖年祭までの貴重な歳月を大切にして、ともどもに先を楽しみに、心明るく歩ませていただきましょう。
うららかな春の光のように、輝きのある毎日を。
(大西)