おつとめ衣での旅立ち – 天理教校卒業式
2024・3/27号を見る
【AI音声対象記事】
スタンダードプランで視聴できます。
将来の道の中核を担う人材を育成する天理教校(久保善平校長)は3月9日、真柱様、大亮様ご臨席のもと、おやさとやかた東右第1棟4階講堂で卒業式を挙行した。今年度の卒業生は本科研究課程4人、同実践課程11人、専修科39人の計54人。おつとめ衣姿で出席した。
式典では、遙拝に続いて、久保校長が本科研究課程、同実践課程、専修科の代表に卒業証書を手渡した。
真柱様は冒頭、卒業生一同にお祝いの言葉を述べられた。
続いて、「私たちにとって非常に大切な教えの中に、かしもの・かりものの教えがある」と前置きしたうえで、自分の体を思い通りに動かすことができるのは誠に有り難いことだとして、「親神様からお借りした体と自由に使える心を、どう使い、どう動いたら貸主である親神様にお応えすることになるのかを考えて道を歩むことが、この道を信仰する者のあり方だと思う」と諭された。
そのうえで、親神様は陽気ぐらしをしやすいような体の仕組みを造り、心一つは自由に使うことを許され、なおかつ、あらゆるものを身の回りにお恵みくださって、人間が陽気ぐらしをする日が訪れるのを楽しみに、いまもお見守りくださっていると強調。「自由に使える心を使って、一日も早く陽気ぐらしの世の中がやってくるように、一人でも多くの人に、その心の持ち方や身の行い方を分かってもらうために働くのが、ようぼくのつとめである」と明示された。
最後に、真柱様は「ひながたを目標に自らの心を治め、少しずつであっても思召に沿えるようなようぼくに育つように努力してほしい」「教校を卒業した者にふさわしく、これからも真っすぐに道を歩んで、将来は立派なようぼくとなり、良き道の先達になってくれるよう」と、はなむけの言葉を贈られた。
これに先立つ訓示では、久保校長が同校のモットーである「求道と伏せ込み」に言及。自ら道を求めるからこそ頑張ろうという意欲も湧き、伏せ込むからこそ芽生えを見せていただけるとして、「これからも道を通る限り忘れることのないように、常に心がけてもらいたい」と話した。
このほか、本科研究課程の卒業生代表が「謝辞」。続いて、同実践課程と専修科の代表が「誓いの言葉」を述べた。
式後、卒業生たちは本部神殿へお礼参拝に向かった。