全国大会 3年連続「金賞」- 天理高校バトントワリング部
2024・3/27号を見る
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天理高校バトントワリング部は2023年12月9日、千葉市の幕張メッセで開催された第51回「バトントワーリング全国大会」(主催=一般社団法人日本バトン協会)高等学校バトン編成の部に出場。3年連続7回目の「金賞」に輝いた。
地方予選を勝ち抜いた高校が日本一を競う同大会。天理高校バトン部は、関西大会を勝ち抜き、3年連続18回目の全国出場を決めた。
同大会に向けては「ノードロップ(演技中に一度もバトンを落とさないこと)で金賞」「作品を表現しきる」を目標に、演技の練習に励んできた。また、練習の合間や休みの日には、ごみ拾いなどのひのきしんにも取り組んだ。
「より良い演技」めざし
演技のテーマは「Lucifer(ルシファー)」。最も美しい天使として神から生を享けた「Lucifer」の誕生や堕落を表現した。
振りつけや演技指導をしたのは、第9回「WBTFインターナショナルカップ」個人種目で優勝し、現在も個人やチームで世界トップ選手として活躍する鈴木治コーチ(28歳・愛町分教会愛清布教所ようぼく)。「限界を決めず、より良い演技ができるよう常に上を目指す指導を心がけた」と話す。
迎えた大会当日。メンバーは白い衣装を身にまとい、ステージへ。神秘的な音楽が流れるなか、曲の盛り上がりに合わせてフォーメーションを複雑に変化させていく。そして、最高潮を迎えた場面で、堕落を象徴する黒い衣装に着替え、混沌へ向かうさまを全身で表現。一糸乱れぬ演技に、観客席から大きな拍手と歓声が湧き起こった。
結果、3年連続で通算7回目となる「金賞」に輝いた。
伊達美結菜キャプテン(当時)は「金賞を目指すとともに、昨年の大会よりも良い演技をすることを目標に臨んだ。支えてくれた同級生や後輩たちに心から感謝している」と話した。
全国大会後の2023年12月24日、同じテーマで臨んだ第44回「関西中学校・高等学校バトントワーリング大会」では、金賞に加え優秀賞を受賞。審査員から「テーマに合った象徴的なオープニング、かつ神秘的な雰囲気を醸し出し、緩急のある構成が素晴らしい。またメンバー一人ひとりの意識の高さが感じられ、後半の衣装チェンジが作品のテーマをよく表している」と評価された。