ひのきしん隊70年の節目に – 視点
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このごろ心うれしく思うことがある。本部の朝夕づとめの折に、「青年会ひのきしん隊」のワッペン付きのはっぴを着た若者の姿を見かけることである。
親里各所のひのきしん現場で、隊服姿で汗を流す様子を含め、このような姿が戻ってきたことに心弾む思いがする。
親里の風物詩ともいうべき「おやさとふしん青年会ひのきしん隊」は、昭和29年の発足から本年で70年を迎える。
教祖70年祭を前に、おやさとふしんの構想が発表され、第1期工事として東棟の建築が始まった。青年会ひのきしん隊は、「おやさとふしんの先達とならしていただこう」との決意のもと結成された。
天理青年がぢばに伏せ込む。そして、合宿生活や修練活動を通じて心の成人をはかる。天理青年にとっての「伏せ込み」と「求道」の場が、青年会ひのきしん隊である。「おぢばの御用にお使いいただき、伏せ込ませていただきたい」「成人させていただきたい、お育ていただきたい」との熱い思いが、その原点にあるだろう。以来、青年会ひのきしん隊は、「やかた完成のその日まで」を合言葉に、70年にわたって続けられてきた。
ひと口に70年といっても、さまざまな道中を経ている。その陰には歴代真柱様、青年会長様の篤い親心はもとより、これまでの入隊者をはじめ、関係する大勢の方々の真実があったことを忘れてはならない。
中山正善・二代真柱様は、青年会ひのきしん隊員の心がけは「他日、生涯の方針とする伏せ込みである」と明示され、将来における陽気ぐらしの基礎を味わうことを忘れてはならないと語られた。
そして、「ひのきしん隊こそ常時の後継者講習会ではなかろうか」「次の時代を背負って立つところのよふぼくのおやさとに於ける訓練の場」とも述べられている。
発足の元一日に込められた思いを忘れず、先の芽生えを楽しみに、おぢばに喜びを伏せ込んでもらいたい。
(山澤)