天理時報オンライン

人生は“喜ばせごっこ”笑顔でたすけ合う世界に


2013年に94歳で亡くなった漫画家のやなせたかしさんが、「アンパンマン」のヒットで売れっ子となったのは還暦を過ぎてからのことでした。それまでは、たとえ売れなくても「一寸先は光、明日は良くなる」と信じて毎日描き続けていたといいます。

長年にわたって、アニメ『それいけ!アンパンマン』の声優を務める戸田恵子さんは、ある雑誌のインタビューで、やなせさんから掛けられた言葉を紹介しています。「人生は喜ばせごっこだから、人が喜ぶことをしなさい。自分がつまずいたり困ったり、悩んだりしたときは、人が喜ぶことをしなさい」

やなせさんは、常に明るい未来を信じていたからこそ、子供たちに夢を与え続けることができたのでしょう。作品の底流にある「人生は喜ばせごっこ」というメッセージは、いまも多くの人々の心に届いています。

みんなが笑顔で互いにたすけ合って暮らす世界が、いつか必ず実現する。そんな夢を、子供たちと一緒に持ち続けたいものです。