モンゴルで“博物館の未来”見据え 20カ国55館の研究者らが意見交換 – 天理参考館
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第1回「ユーラシア博物館国際フォーラム」
主催者の招待を受け 日本から唯一参加
天理参考館の三濱靖和館長と梅谷昭範副館長は6月15日から20日にかけて、モンゴルの首都ウランバートルにあるチンギスハーン国立博物館で開催された第1回「ユーラシア博物館国際フォーラム」(チンギスハーン国立博物館主催)に主催者の招待を受けて参加した。フォーラムの期間中、ユーラシア地域を中心とする20カ国から55館の博物館館長や研究者ら約200人が一堂に会し、文化財の保存・活用や国際協力のあり方などについて意見が交わされた。
シルクロードを通じた交易や遊牧民の移動などによって、数千年にわたり多様な文化が交錯してきたユーラシア大陸。同フォーラムは、「ユーラシア交流――未来への懸け橋と多国間協力」をテーマに、同地域の博物館や文化機関が連携し、文化遺産の保存や研究、展示活動の発展について議論を深める持続可能なプラットフォームを構築することを目的とするもの。モンゴル国政府全面支援のもと、ユーラシア文化に大きな影響を与えたモンゴル帝国の歴史を伝えるチンギスハーン国立博物館が主催し、初の試みとして実施された。
日本から唯一参加した天理参考館は、チンギスハーン国立博物館が2022年に開館した際、所蔵する「金のパイザ」(モンゴル帝国時代の通行証)の複製展示に協力したほか、天理図書館所蔵のモンゴル手描き地図のパネル展示にも協力。こうした交流に加え、昨年発表した「モンゴル家系図」(参考館所蔵)の研究成果が大きな注目を集めたこともあり、今回の招待を受けた。
世界に天理の名を伝えて
初日の開会セレモニーでは、オフナー・フレルスフ大統領のメッセージが代読された。
続いて、メーンセッションである総会が行われ、4カ国の国立博物館の関係者が研究成果などを発表。最後に、「モンゴル家系図」の研究を進める梅谷副館長が登壇した。
その中で、梅谷副館長は天理教について紹介し、海外布教に役立てるために世界各地の資料を収集したことが同館の出発点であると述べた。また、同館所蔵の「モンゴル家系図」について、初公開に至る経緯や、これまでの研究成果などを発表した。
この後、分科会とパネルディスカッションが行われた。分科会の一つ「デジタル技術の時代における博物館」では、三濱館長がモデレーターを務め、AIを活用した展示手法などについて、各国の参加者と意見を交わしながら議論を取りまとめた。
梅谷副館長は「世界各国の人々に天理の名を伝えたいという思いが一番にあった。総会での発表後、モンゴル国内の博物館関係者から強い関心が寄せられ、『大切に保存してくれてありがとう』という好意的な言葉も頂いた。現地で得た知見を、今後の研究に生かしたい」と語った。
三濱館長はフォーラムを振り返り、「博物館が抱える課題や将来のビジョンを共有することができたように思う。また、博物館は自らのアイデンティティーを確認し、互いを理解するための施設であることを、あらためて確認することができた。これからも参考館の強みである各国の“本物の資料”を通じて、世界の博物館との連携の輪を広げていきたい」と話した。











