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それでよろしいか

知恵が回り、無法者であった著者。理の親の真実にふれ、徐々に心を変えていくものの、持ち前の癖性分が頭をもたげては、幾度も試練に見舞われる。ついには肺結核を患い、死を目前にして布教一筋に身を投じる心を定めると、理の親から聞いた言葉を短冊に書き、家中の柱に貼った。“それでよろしいか”と――。入信から20年、龍分教会設立までの波瀾万丈の半生をつづった、布教体験記の名著! 復刊シリーズ第1弾。

2011年1月 発売

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【著者プロフィール】

篠田寛一 (しのだ・かんいち)

明治44年(1911年)、岐阜県に生まれる。昭和8年(1933年)、入信。9年、別科入学。10年、大阪・野田にて布教、野田集談所開設。13年、華北時局委員会書記として華北伝道庁(当時)に勤務。15年、大馬春吉氏(名京)の長女・正恵と結婚。北京新民報社に記者として入社。長男(欣吾)誕生。19年、肺結核で内地送還。21年、多種の仕事ののち食料品店経営。23年、肺結核で病床生活に。26年、布教開始。28年、龍分教会設立。44年、神殿移転建築。63年、78歳で出直し。著書に『心のしんだん』(道友社刊)、『腹肚相撲』(共著、養徳社刊)がある。

  • 序文
  • 生涯の心定め
    • 小さい現実派
    • いんねんの芽生え
    • 伯母、信仰を始める
    • 〝左バンドの寛〟
    • 理の親に会う
    • とんだ別科生
    • 人の真実にふれる
    • 教会に住み込む
    • 理の親の後ろ姿
    • 広い心・深い真実
    • 真実の心定め
  • 最初の単独布教
    • おていれ始まる
    • 単独布教に出る
    • きかないおさづけ
    • 最初の別席者
    • 最初の別科生
  • 親心を知る
    • 大陸に渡る
    • 外地での乱行
    • お嫁さんさがし
    • 結婚と生活
    • 欣吾出生
    • 長男の身上
  • よふぼくの自覚
    • 高慢のおつくし
    • 事業の夢破れる
    • 病に倒れる
    • おふでさきを読む
    • 親の懐にとびこむ
    • よふぼくの自覚
    • 神様を祀る
    • 布教を開始
    • 逃げない病人
    • 子宮がんのおたすけ
  • それでよろしいか
    • 死を覚悟する
    • 烈しいお仕込み
    • 〝それでよろしいか〟
    • 親神様との対談
    • 妻とねり合い
    • カリエスのおたすけ
  • 親神様のお働き
    • 親の声を受ける
    • 寝食を忘れて布教
    • 布教と苦労
    • 信じることが大切
    • 知恵と力をなくせ
    • 二度目のお供え
    • 素直がたすかるもと
    • たすかる台
  • 龍分教会の誕生
    • 〝おたすけの虫〟
    • ソロバン伏せて
    • 龍分教会誕生す
    • 喜びの奉告祭
    • 理の流れの本筋
  • あとがき
  • 復刊に寄せて 篠田欣吾

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