天理大学レスリング部OBで同部コーチの福井裕士選手(34歳・樽水分教会愛知川布教所ようぼく)は、先ごろウズベキスタンのジザフで行われた「ベルトレスリングアジア選手権」のアリシュ・フリースタイル100キロ超級とカザフクレシュ100キロ超級に日本代表として出場。カザフクレシュで3位入賞した。
ベルトレスリングはレスリングの形態の一つで、最古の格闘競技とされる。競技者は互いのベルトをつかみ、倒すことで得点を競う。
福井選手は、日本のレスリング界のトッププレーヤーであり、さらに高校時代に柔道経験があったことから、日本レスリング協会から同競技への声がかかり、日本代表に選ばれた。
当日、160キロ超のイラン人選手との1回戦では、試合途中に場外へ投げ飛ばされ、肩を負傷。しかし、これに奮起して気合を入れ直すと、相手選手をなぎ倒して腹ばいにし、「有効」を獲得。勝ちを手にした。
2回戦は同競技世界チャンピオンのカザフスタン人選手と対戦し敗北。3位決定戦では、開始1分に「背負投」を決めて勝利した。
福井選手は「まず、現地の人たちの熱量に驚いた。入賞が決まった瞬間、観客席からひと際大きな歓声が聞こえ、アスリートとして最高にうれしかった。ベルトレスリングでも世界を狙っていく」と話している。
なお福井選手は、6月15日から東京体育館で行われる「明治杯全日本選抜レスリング選手権大会」男子フリースタイル125キロ級に出場する。
(6月14日記)