親子間の葛藤を解消したい – 人生相談
Q. 子供時代は経済的に貧しく、とても厳しく育てられました。そのせいか、思春期のわが子のわがままな態度が気に障ります。このままでは親子間の溝が深まるばかりなので、なんとか葛藤を解消できないかと考えています。(40代男性)
A. 親として子供の行く末を思い、適切な考えと行動を指導されている姿は素晴らしいと思います。私もたくさんの親子を見てきました。その中で、親子間で葛藤しながらも必要な躾をして育てた子供が、周囲に喜んでもらえる人間に成長している場合が多いことは確かです。
さて、お悩みの親子間の葛藤の解決についてお答えします。
まず子供の年齢が上がるほど、親の言うことを理解して行動するまでに、一定の時間が必要となります。そのため親は、そのときが来るのを待つだけの忍耐力が要求されます。
しかし、この方法は一見、消極的かもしれませんので、もう少し積極的なものをご紹介します。
それは、あなた自身が、実の親、信仰に導いてくださった方、そして親神様・教祖に喜んでいただけるよう、進んで親孝行に尽くすことです。親孝行の道を通り、葛藤し苦労する中で、親子間のトラブルをご守護いただいたということは、これまで多くの道の先輩方が証言しておられますし、私も経験したところです。
時は教祖140年祭へ向かう三年千日。をやの思いを尋ねて、家族皆で陽気ぐらしへ向かって踏み出せるよう、思いきった親孝行を心に定め、実行してみてはいかがでしょうか。
回答者:堀 健一(家庭支援プログラムアドバイザー・晃栄理布教所長)