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天理大学合気道部OBで同部コーチの池田太樹選手(29歳・愛灘分教会教人)は、先ごろ天理大学柔道場で行われた「合気道世界選手権大会」短刀乱取競技男子個人戦に出場し、初優勝を果たした。
同部OBの叔父の影響を受け、小学1年生のとき合気道を始めた。乱取競技を得意とし、大学2年生で世界選手権同個人戦3位入賞。4年時には主将として、チームを「全日本学生合気道競技大会」乱取競技男子団体戦優勝へ導く。卒業後も仕事の傍ら同部の部員と共に研鑽を積み、「関西合気道競技大会」で4度優勝。今春、同部コーチに就任した。
今大会には、米国やスイス、アイルランドなど9カ国から約400人が参加。2回戦から出場した池田選手は、トーナメントを勝ち上がり、決勝でイギリス人選手と対戦。速攻を仕掛けた池田選手が「突き」を決め、2連続でポイントを奪い、2-0。個人戦初優勝を果たした。
さらに池田選手は、種目別混合団体戦と短刀乱取競技男子団体戦にも出場し、それぞれ優勝に貢献した。
池田選手は「学生時代に3位だった悔しさをずっと抱えていたので、今回、天理で大会が開かれることでチャンスだと思い、参加した。両親やOBの前で優勝できて、とてもうれしい。今後は海外の選手との戦いも増えるだろうが、負けないようもっと強くなる」と話している。
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なお、天理大学合気道部の政田歩海選手(2年)・中野翔平選手(1年)ペアが同大会演舞競技乱取基本の形17本(無段)で優勝。鈴木さよ選手(同)がカデット掛かり稽古(対短刀)と同短刀乱取競技女子で優勝、また同演舞競技乱取基本の形17本でも準優勝。有本結望選手(3年)が短刀乱取競技女子個人戦で準優勝した。