海外から帰り集う若者 をやの教えにふれる夏 -「おやさと練成会」4年ぶりに開催
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海外から帰り集った若者が、をやの教えにふれる夏――。
道の若者たちが海を渡っておぢばへ帰り集い、教祖の教えを学ぶ「おやさと練成会」(海外部主催)が、7月17日から22日にかけて4年ぶりに開催された。
この練成会は、海外の教会や布教所などにつながる満17歳以上の高校生・大学生を対象とするもの。1984年のスタート以来、海外の若者たちが夏のおぢばに伏せ込みながら教えを学び、仲間と共に実践する”育成行事”として定着している。
コロナ下では、国内のさまざまな感染防止対策により中止を余儀なくされてきたが、諸規制が大幅に緩和されたことを受け、4年ぶりに「英語コース」と「ポルトガル語コース」を開講。4カ国・地域から計37人が受講した。
期間中、両コースの受講生たちは、ワークショップ形式で「かしもの・かりもの」「八つのほこり」などの教理を学んだほか、「境内地ひのきしん」「にをいがけ研修」などに取り組んだ。
夏の親里で6日間にわたり、仲間と共に教えを学ぶ海外の道の若者たちの様子を紹介する。
親里の夏に育つ海外の若者たち「おやさと練成会」
1984年から”夏恒例の育成行事”として親里で開催されている「おやさと練成会」は、海外における道の後継者育成と伝道のうえに重要な役割を担ってきた。
こうしたなか、近年、同練成会を修了した親世代に勧められて志願する若者が増えている。また、知人や現地教友を通じてお道の教えを知り、同練成会を志願する信仰初代の若者も少なくない。
この練成会では、教理を学ぶとともに、受講生が別席を運ぶプログラムが設けられているほか、「史跡見学」や「境内地ひのきしん」、「にをいがけ研修」などが行われる。
教えを学ぶプログラムでは、ワークショップ形式で、仲間と共に教理を学ぶ。ここでは「教祖」や「かしもの・かりもの」などテーマ別のワークショップを通じて、受講生がお互いに談じ合いながら、教えについて理解を深める。
一方、「史跡見学」のプログラムでは、教祖誕生殿や記念建物を見学。各所で、スタッフの説明を真剣に聞く受講生の姿が見られた。
信仰初代のジョアン・ペドロ・ペレイラさん(19歳・グワインベー教会所属・ブラジル)は「記念建物の見学を通じて、教祖の足跡を身近に感じた。帰国したら、おぢばで得た学びや感動を、家族や友人に伝えたい」と話した。
教えを学び実践へ
7月20日には「境内地ひのきしん」が行われ、英語コースの受講生たちは、本部神殿西回廊で掃き掃除などに汗を流した。
一方、ポルトガル語コースの受講生たちは、北礼拝場周辺の清掃ひのきしんに励んだ。
翌21日には、同練成会の締めくくりとして「にをいがけ研修」が実施された。
受講生たちは神名流しや路傍講演、リーフレット配りに挑戦。ポルトガル語コースの受講生たちは、本部神殿から天理駅まで神名流しを行った後、3班に分かれて路傍講演とリーフレット配りに取り組んだ。
一方、英語コースの受講生たちはJR奈良駅前で整列。最高気温が34度を超える猛暑のなか、近鉄奈良駅まで神名を流した。続いて奈良公園でリーフレット配布。受講生たちは、公園を散策する大勢の外国人観光客に積極的に声をかけ、母国語でお道の教えを紹介したうえで、リーフレットを手渡していた。
両親に勧められて受講した奥井・ミワ・タイラーさん(17歳・アメリカ伝道庁所属・アメリカ)もその一人。「リーフレット配りでは、なかなか話を聞いてもらえなかったが、仲間と共にたすけ合い、心一つに取り組むことができた。国に戻ってからも教えの実践を心がけ、親神様・教祖にお喜びいただけるような通り方をしていきたい」と笑顔を見せた。
22日には閉講式が執り行われ、受講生たちは松田理治・海外部長から修了証を受け取った。
この後、一同は本部神殿でお礼の参拝。海外の道の後継者として自覚を高めた受講生たちは、それぞれの土地所で教祖の教えを実行できるようぼくに成人することを誓った。
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なお、韓国語コースは8月3日から7日にかけて実施される。
おやさと練成会の様子をご覧いただけます。