障害のある人に寄り添って – 社会福祉課
AI音声で聞く
紙面レイアウト2024・5/1号を見る
【AI音声対象記事】
スタンダードプランで視聴できます。
親里で各種講習会など相次ぐ
布教部社会福祉課(橋本武長課長)では、障害のある人に寄り添うために、点訳、音訳などのひのきしん者を養成する講習会や勉強会を開催している。ここでは、4月中に実施された三つの行事を紹介する。
「点訳ひのきしん者養成講習会」フォローアップが4月16日、同課会議室で開催された。
同講習会は、社会福祉課が所管する「天理教点字文庫」の図書製作に携わる点訳ひのきしん者を養成することを目的に開かれているもの。同文庫では、原典や教内書はもとより、一般書の点字による製作や貸し出しを行っている。
このフォローアップは、オンライン形式で点訳の勉強を続ける人を対象に、点訳技術のさらなる向上を図るもの。
受講者は、パソコンを使った点訳の注意点や点訳ソフトの使用方法、参考資料へのアクセスの仕方などを教わった後、疑問点を聞くなどして学びを深めた。
◇
また同日、「音訳校正勉強会」が実施された。
これは、同文庫の音訳研究室室員が、ひのきしん者が音訳した本の校正作業をより円滑に進めるために行われるもの。
同勉強会では、現在製作中の本の音訳校正について、より聞き取りやすい音声化を目指し、校正の手順をまとめた資料を用いて検討。経験豊富な室員同士が話し合い、校正のありようを確認したうえで、情報を共有した。
◇
18日には、「点訳ひのきしん者養成講習会」初級コースも催された。
受講者は、まず点字の成り立ちや50音、濁音、半濁音などの表現方法を学習した。
この後、実際に点字製作を体験。受講者は、点字用紙の点字器へのはさみ方や点筆の使い方などを習ったほか、標準型点字器を使用して、簡単な文章を点訳した。