Doyusha Digital

一に勢い

幼くしてかどわかされ、数え7歳まで流浪の身であった。熱心な信者である母親の仕込みを受けて成長した著者は、友人の出直しを機に、敢然と道一条を志す。「一に勢い」を信条に、にをいがけ・おたすけに邁進。やがて上級教会を復興し、大海(おおうみ)分教会長に就任する。生涯をたすけ一条に生きた著者が語る、揺るぎない信仰信念とは――。文庫でよみがえる布教体験記の名著。復刊シリーズ第3弾! 文庫判/232ページ。

2012年1月 発売

紙の本の価格:¥627(税込)
紙の書籍を買う

月額定額で電子版が読み放題!詳細はこちら

【著者プロフィール】

大鳥政治郎 (おおとり・まさじろう)

明治36年(1903年)、大阪府東成郡安立町(現・大阪市住之江区安立)に生まれる。大正11年(1922年)、天理教校別科入学。昭和4年(1929年)、安立宣教所長、10年、大海分教会長。会長在任期間中、部内教会11カ所設立。中河大教会役員、大阪教区支部長、主事(総務)などを歴任。本部詰員、教議員、布教委員、よのもと会講演部講師、親里講習会講師などを勤める。58年、80歳で出直し。著書に『母の導き』『ひのきしん一路』『お救け物語』(以上、天理時報社刊)、『よしあし問答』『おたすけの喜び』『おたすけよもやま話』(以上、道友社刊)、『真実のたすけ』『勇み心にほこり散る』(以上、養徳社刊)などがある。

  • はしがき 大鳥政治郎
  • 第一部 母の肖像
    • 陰徳に導かれて
      • 通ってみて分かる道
      • 行方不明になった私
      • ひと握りの米
      • 質流れの着物
      • 喜びの納消
      • つもりの陰徳
    • 勢い、熱心、誠真実
      • 同僚、肺結核で倒れる
      • いざ、布教開始
      • ドンとぶつかれ
      • 女形のおたすけ
      • 人の笑いを神が楽しむ
      • 夜もすがら徒歩参拝
      • チョロチョロ水行
    • 東京布教時代
      • おたすけは勢い
      • 三十銭の江戸っ子
      • 葬式問答
      • 道に論は要らぬ
      • 第二の誕生
      • 理は千里を走る
    • 住み込み時代
      • 当時の教会事情
      • 不発の花火
      • 一時たすけの失敗
      • たんのうの難しさ
      • 一敗地にまみれて
      • バッチョ笠の伊蔵さん
      • 嵐の中にも一歩前進
    • 春近し
      • 寂しき述懐
      • 最初のふしん
      • 母の出直し
      • 母の理と嫁ぐ長女
      • 三尺下がって師の影踏まず
      • 妻を娶らば
      • 先棒後棒
      • 道の辻でもにをいがけ
  • 第二部 みち
    • 陽気ふしん
      • ずつなきは節
      • 忠臣の道
      • 形のふしん
      • 心のふしん
      • ふしんはたすけの台
      • 尽くさにゃ尽きる
    • 育む
      • メンドリの強み
      • 親の資格
      • かくて元一日あり
      • 清水信一家の大節
      • 節に栄える
    • 伸びゆく理
      • 親のお土産
      • 教会ただ今休業中
      • ホカホカの荷物
      • デパートは客を集める
      • 瓢箪の口は二つある
    • 布教師万歳
      • つかない蛍光灯
      • 布教師の精神
      • 勇んでかかれ
      • しんどの中に実がある
      • 変わらぬが誠
      • 成せ、成る
    • 三才心の信者
      • 旬に蒔く
      • 種はまるごと
      • 必死の姿
      • 花は枝先に咲く
  • あとがき
  • 復刊に寄せて 大鳥正敏

同じジャンルの書籍

天の理に沿う 家庭の幸せ 働く幸せ 健康の幸せ
中臺勘治
2021.12.26
家庭円満には家庭円満の種がある。商売繁盛には商売繁盛の種がある。健康には健康の種がある。
人間のできることは、種を選ぶことと、種を蒔くことであり、芽を出し、茎を伸ばし、葉を繁らせ、花を咲かせ、実をみのらせるのは、すべて神様のなさること――。
「天の理」の基本教理と、おたすけの体験をもとに、問題解決への道を探る。
出直しの教え ――死の救い
橋本 武
2021.03.26
人生最大の悲しみが喜びに変わった
父と弟妹を病で亡くし、人生に絶望する青年を死への懊悩から救ったものとは――『おさしづを拝す』『節から芽が出る』などの好著で知られる著者が『みちのとも』や『天理時報』などに執筆した記事の中から、表題の随筆をはじめ、選りすぐりの18篇を収載。「信仰初代」の情熱がほとばしる珠玉の著作集。
ひながたを身近に 天理教教祖伝によせて
西山輝夫
2019.11.01
「わが心の教祖」はここに
教祖のひながたは遠くにあるものでも、特別な人のためにあるものでもなく、この道を歩むわれわれのためにお見せくださった信仰生活の定規である。
教祖の道すがらをたずね、天理教信仰のさまざまな角目を、現代の問題としてとらえてゆく。
たすけ一条に生きる
天理教青年会本部
2017.10.27
平成18年より『あらきとうりよう』で好評連載中のインタビュー記事「たすけ一条に生きる」の中から12篇を抜粋。本書では、道の先輩先生方がたすけ一条に歩まれた道すがらが語られており、その一言ひとことは心に深く突き刺さる。布教意欲を養い、一歩を踏みだす勇気をもたらす一冊。
理はあざやか
林壽太郎
2015.07.26
道友社文庫 復刊シリーズ第5弾!
代々親が短命で、義父義母の義理の仲で苦しまねばならぬいんねんを悟り、京都屈指の菓子問屋を廃業して道一条となった両親。その美しい生きざまをみて育った著者は、17歳で道一条を決意し、苦難の伏せ込み時代を経て21歳で教会長に。幾多の身上・事情が降りかかるなかも理を立て切って通りぬけた、布教体験記の名著!
今日一日
丸山時次
2011.08.26
信州に生まれ、若くして上京するも、重い病を得て失意の帰郷。熱心な信者であった祖母の勧めで初めておぢばへ帰り、残る命をこの道に捧げようと決心し、艱難辛苦の末に理實(りのみ)宣教所を設立した。「今日一日を生涯として、布教師としての勤めに生きる」――この信念を持って、己を空しうして誠真実を尽くし、人のため世のために通りきった著者。文庫でよみがえる布教体験記の名著、シリーズ第2弾!
それでよろしいか
篠田寛一
2011.01.26
知恵が回り、無法者であった著者。理の親の真実にふれ、徐々に心を変えていくものの、持ち前の癖性分が頭をもたげては、幾度も試練に見舞われる。ついには肺結核を患い、死を目前にして布教一筋に身を投じる心を定めると、理の親から聞いた言葉を短冊に書き、家中の柱に貼った。“それでよろしいか”と――。入信から20年、龍分教会設立までの波瀾万丈の半生をつづった、布教体験記の名著! 復刊シリーズ第1弾。
理は鮮やか 心に残るおたすけ36話
道友社編
2007.03.01
この本は、平成14(2002)年から教祖百二十年祭直前の17年末まで、4年間にわたって『天理時報』に連載された「おたすけ百話」から、特に印象深い36編を選んで一冊にまとめたものです。
用語用例おさしづ集
天理教青年会本部
1994.10.26
天理青年教程第33号 : 天理教青年会本部発行

平成6年の刊行以来、おさしづ研究の副読書として多くの方に親しまれてきた一冊。「かしもの・かりもの」「一手一つ」「いんねん」などの用語を取り上げ、その用例を分類、抜粋したおさしづの手引書です。原点に基づく教義の研鑽の一助として、ぜひご活用ください。
草の中の聖たち 庶民信仰者列伝 高野友治著作集 第四巻
高野友治
1980.07.01
天理教には数多くの無名聖(ひじり)がいる。神を見つめ、人だすけに専念し、名もなく消えていった人たち――。信仰の中に喜びをかみしめながら生きた尊き人々の影を追う、感動の短編伝記小説集。
大きな旗じるし 高野友治著作集 第二巻
高野友治
1979.12.01
信仰の師・佐藤栄佐の心をうけ、世界だすけの志に燃えて海外伝道の雄図ととり組んだ片山好造。病弱の身に、すみきった真実の心をもって道を広めた小栗市十。後に大教会設立の守護をみた初代信仰者の生涯を感動的に描く、代表的伝記小説二編。
先人素描
高野友治
1979.04.01
教祖のご苦労とともに歩んだ、先人たちの一人ひとりのエピソード。

あなたにオススメの書籍

道をひらいた人びと ジュニア版 天理教の歴史5
1986.10.01
「おたすけ」に命をかけた人びとの炎のような足跡。
おやさま年祭とともに 一年祭から百年祭まで ジュニア版 天理教の歴史4
1985.11.01
存命のおやさまを支えに歩んできた百年の歴史。
おやさまに導かれた人びと ジュニア版 天理教の歴史3
1985.04.01
おやさまに教えを受けた人びとの感動の人生。
おやさまと「ひながた」の道 ジュニア版 天理教の歴史2
1985.01.05
わかりやすくたどるおやさまの歩まれた道。
わたしたちと天理教 ジュニア版 天理教の歴史1
1984.11.01
おやさまの教えに学ぶ、わたしたちの生き方。
今日は晴天、今日は雨 おさしづ百の教話集
安井幹夫
2005.06.01
著者は、『みちのとも』に5年以上にわたって「おふでさきを学習する」を執筆。また、長く天理教校等で教鞭を執ってきましたが、この本は、そういった研究者や教育者の立場からではなく、一教会長の、ようぼく・信者に向けたメッセージとして書かれたものです。おさしづの一節を引き、それをもとにして、暮らしにおけるお道(天理教)の人らしい心の置きどころ、思案の仕方などを短い教話の形でまとめています。
なべて世は事もなし
井筒正孝
2018.02.01
すべては親心のまにまに
転んだらまた立ち上がって歩き始めよう!
何事も人のせいにすることなく、自分をも責めることなく、力まず、道は楽しんで歩もう。(本文から)
『みちのとも』長期連載(平成19年~29年)
信仰随想「〝世上の鏡〟に向き合って」
待望の書籍化!
あすなろのうた
井筒正孝
2005.10.01
天理教黒石分教会前会長で、教内で長年健筆を振るってきた著者の、初めての単行本です。
涙なしには読めない感動的な話、思わずほほ笑んでしまうユニークなエピソード、腕組みをして考え込まざるを得ない現代ならではの深刻な社会問題など、盛りだくさんの内容のエッセー集です。
静かなる炎の人 - 梅谷四郎兵衞 先人の遺した教話(一)
道友社編
1978.09.10
親しく教祖の馨咳に接し、教えを最も深く聞いた先人のひとり、船場大教会初代・梅谷四郎兵衞のぢば一筋の信仰。
根のある花・山田伊八郎 先人の遺した教話(三)
道友社編
1982.03.01
教祖一筋に心を寄せ、敷島大教会の礎を築いた伊八郎、その信仰のエッセンス。
万事機嫌よく
弘長 健
2013.05.01
世代を超えて家族と語らい、信仰と向き合うなかで
見えてきた“機嫌よく”暮らすコツ。

教会長として日々信仰を見つめるなかで感じたことや、家族とのやりとりから気づいたことなどを、軽妙なタッチで語りかける。『天理時報』の同名連載エッセー(平成20~24年)に書きおろしを加えて書籍化。亡父である弘長米次・周東大教会前会長のエッセー「世界一列」(平成14年『天理時報』連載)も併せて収録。
笑うて泣いてまた笑て 妹尾和夫のしゃべくりエッセー
2021.09.01
生まれは大阪・大正区。中学・高校を天理で過ごし、教師めざして上京するも、
役者になって大阪へ。芸能生活45年、多くの出会いに感謝を込めて、
ラジオにテレビに舞台にと、今日も明日も全力投球!!
撮影現場や番組で出会った著名人とのエピソードや、青春時代の思い出、幼い日の記憶など、演出家・俳優である人気パーソナリティーがラジオ感覚で自由にしゃべった痛快エッセー。
劇画 教祖物語 愛読新装版
服部武四郎 中城健雄
2008.01.26
品格のある絵、平易な言葉づかい。教祖90年の道すがらを、史実にもとづき、ビジュアルに描いた劇画『教祖物語』。同物語は立教150(1987)年4月に第1巻が刊行され、3年後の1990年8月の第5巻をもって、完結しました。大人にも子どもにも親しまれて20年、その全5巻のうち、教祖ご在世時代を描いた3巻までを1冊として刊行したのが、この本です。
真実の道 道を啓いた先人・先輩の教話集 【ひながた編】
道友社編
2023.05.01
ひながたを目標に、たすけ一条に邁進した先人・先輩の教話
成人の歩みを進める手がかりがここに
『真実の道―おたすけ編―』、『信仰編』に続く第三弾
真実の道 道を啓いた先人・先輩の教話集【信仰編】
道友社編
2022.05.01
天の理に沿う生き方を一途に求めた
先人・先輩の叡智がここに
神一条の信仰信念を強く持ち、天の理に沿う生き方を一途に求め続け、道を啓いていった先人・先輩方の教話集。
時代を超えて教祖の道を歩まんとするよふぼくお互いのよき道標に!

道友社編/四六判/192ページ
真実の道 道を啓いた先人・先輩の教話集【おたすけ編】
道友社編
2022.02.01
ひながたを一途に歩んだ先人・先輩がかち得た心の宝
道のおたすけの真髄がここに
教祖のお姿なき時代に、存命の理を信じきって教えを固く守り、道を啓いていった先人・先輩の教話集。「おたすけ」をテーマにした16編を収載。
「ひながたを通る」とは、どんなことなのか。いまを生きる私たちに、その意味を投げかける。

道友社編/四六判/224ページ
続 おやさまの情景
道友社編
2023.02.01
『稿本天理教教祖伝逸話篇』のお話を、4コマの絵と文で紹介する第2弾。『人間いきいき通信』の不定期連載に、描き下ろしの2篇を加えた12篇を収載。各話に解説付き。
おやさまの情景
道友社編
2021.02.01
絵と文で味わう〝逸話のこころ〟
『稿本天理教教祖伝逸話篇』を4コマ絵本で身近に!

温かい親心で人々を慈しみ、優しく導かれた教祖のお姿を彷彿させる、200篇の逸話が収められた『稿本天理教教祖伝逸話篇』。そのなかから12篇のお話を、4コマの絵と文で紹介。各話に解説付き。
〝逸話のこころ〟たずねて 現代に生きる教祖のおしえ
道友社編
2013.10.01
教祖のお言葉を先人たちはいかに受け取り、いかに歩んだのか。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』に登場する先人の子孫が読み解く、“逸話のこころ”。信仰者の日々の生活に生かす確かな道が、ここにある。
教祖のお姿を彷彿させる『稿本天理教教祖伝逸話篇』。教祖と先人たちのやりとりをあらためて読み深め、味わい返して、信仰生活に生かす手がかりを探る。『天理時報』の同名連載(平成20~24年)、待望の書籍化。
御存命の頃
高野友治
2001.01.05
本書は、天理教伝道史研究の第一人者であった著者の処女作であり、その後も書き継がれてきた代表作。昭和46(1971)年の改修版の一部を改め、全一冊として復刊しました。
はじめてシリーズ1 おやさと案内
道友社編
1994.08.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ2 別席を運ぶ人のために
道友社編
1994.08.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ3 天理教がわかる本
道友社編
1995.05.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ4 をびや許し
道友社編
1995.05.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ5 おやさま
道友社編
1995.08.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ 6 おさづけの理
道友社編
1995.08.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ 7 おつとめ
道友社編
1995.11.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ 8 天理教の教会
道友社編
1995.11.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。
はじめてシリーズ9 天理教用語の基礎知識
道友社編
1996.05.26
初めての人もこれで安心。便利でコンパクトな入門シリーズ。

ジャンルから書籍を探す