動画ルポ 第3弾 教会に“まごころ”寄せて – 美濃福富分教会「教会ひのきしんデー」
2026・7/15号を見る
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天理教WEB動画「ようぼくぴーす」から
天理教ホームページ「信仰している方へ」内で視聴できる「天理教WEB動画」では、「動画ニュース」のほか、親里のひと月の動きを振り返る「おやさと このひと月」、「ピックアップ動画」など、さまざまな映像コンテンツを随時公開している。その一つ「ようぼくぴーす」は、ようぼく一人ひとりをパズルの“ピース”に見立て、陽気ぐらしという“パズル”の完成に向かって取り組んでいる姿を、ルポ形式で紹介するもの。ここでは、「ようぼくぴーす」の動画ルポを再現する企画の第3弾として、月に一度、「教会ひのきしんデー」を独自に実施する美濃福富分教会の一日を紹介する。
岐阜市の中心部から車で約20分。のどかな田園風景が広がる地に、美濃福富分教会がある。
神殿普請をきっかけに
とある第2日曜日。午前8時半ごろ、一人また一人と信者が教会へ集まってきた。参拝を済ませると、慣れた手つきで掃除道具を取り出し、神殿をはじめ境内のあちこちを丁寧に磨いていく。
この日は、月に一度の「教会ひのきしんデー」。現在の神殿が落成した36年前から、一度も途切れることなく続いてきた大切な教会行事である。
田中一慶会長(40歳)は「36年前、おぢばの方向に向いた神殿を建てさせていただこうと、教会につながる皆さんが心を一つにして普請を始めた。新しい神殿を、いつまでもきれいに保ちたいという思いから、信者の田中定美さんが『月に一度、みんなで掃除をする日を設けてはどうか』と当時の会長に提案し、『それは大事なことだ』ということで始まったのが教会ひのきしんデーだった」と話す。

提案者の定美さんは7年前に出直したが、妻の喜代美さんは亡き夫の思いを胸に、毎月欠かさず教会へ足を運んでいる。
喜代美さんは「主人は『自分が提案したことだから、お母さんも協力してくれな』とよく言っていました。『うちはサラリーマン家庭だから、大きなお供えはできない。その分、体でお返ししよう』というのが口癖で、その気持ちがひのきしんにつながったのだと思います。だから私も欠かさず続けさせていただいています」と語る。
田中久男・前会長は、神殿普請について「当時、仕事の行き帰りに工事の進み具合を見に来たり、大工に食事やお茶を用意したりと、教会には多くの人が出入りしていた」と振り返る。
「皆さん、自分の家を建てるような気持ちで関わってくださいました。来れば、ごみ一つ、かんなくず一つ拾って、『自分も普請につとめさせてもらっている』という心だったのです。そうして手塩にかけて育てた神殿だからこそ、掃除も36年間続いてきたのだと思います。親から子へ、子から孫へと、真実誠の姿が受け継がれているように感じます」
ひのきしんに励む信者の中には、実際に神殿普請に携わった人も。その一人は「神殿を建てるときから関わっていて、普請中心の生活でしたから思い入れがあります。うれしくて毎日神殿のビデオを撮っていました。この教会を次の時代へつないでいきたい、その思いで、いまも一生懸命つとめています」と話す。
「さあ行こうか」という日
教会ひのきしんデーは、当初から第2日曜日と決めて続けられてきた。
田中会長は「教会の祭典日は毎月14日。第2日曜日なら祭典に最も近い日曜日になる。きれいな神殿、きれいな境内地で祭典を勤めたいという思いを込めて、この日にさせていただいている」と話す。
いまでは、信者たちにとっても第2日曜日は特別な日になっている。
喜代美さんは「『さあ行こうか』という日です。祭典前の日曜日は、私の中では絶対ですね」と力強く語る。

また、毎月熱心に参加する信者も「ここへ来ると小さな子から年配の方までいて、皆さんから元気をもらえます。会話をしながらいろいろ勉強させてもらい、自分も高めてもらえる時間です」「私はこの教会を“かかりつけの教会”だと思っています。定期検診の日のような感覚です。柱や床を磨きながら、いまの自分の心の位置やあり方を確かめています」と話す。
一方、教会ひのきしんデー前日の夕方にも境内で草刈りをする親子の姿が。父親は「明日は雨予報なので、息子と一緒に来ました。この神殿が建てられたころ、私は中学生でした。記憶は薄いですが、普請のことは覚えています。ここは我が家みたいなものですから、きれいにしたいんです。子供のころから親に連れられて来ていましたし、自分が動けば子供も自然についてきてくれます」と。
一緒にひのきしんに励む3人の息子も、「父に『行こう』と言われて来ました。神様をお祀りしている場所をきれいにしておくのは大事だと思います」「家族みんな健康で暮らせているので、ひのきしんで恩返しができたらと思っています」と笑顔だ。


信者の心の拠り所
ひのきしんの後には、田中会長を芯にお願いづとめが勤められ、それぞれが周りの人のたすかりを願って真剣に祈る。その後の恒例のお茶の時間では、近況や悩みを語り合い、信仰談議に花を咲かせる。


その様子を温かく見守る田中会長は「皆さんが教会へ来るのを楽しみにして、一緒に汗を流し、語り合い、元気をもらって帰っていかれる。教会が皆さんにとって、一つの拠り所になっていると感じる」と話す。
また、「この時間の中で修養科を修了した人が『修養科へ行ってみない?』とお誘いしたり、おぢばへの団参に『今度、お互い誘い合って一緒に行かない?』と声をかけたりしてくださるなど、教会ひのきしんデーが教会活動をより盛り上げていくための一助になっている。そして、第2日曜日を迎えるたびに、『この神殿はみんなで建てた神殿なんだ。みんなでお世話をさせていただこう』という気持ちを確かめる大切な一日にもなっている」と、しみじみ語る。
親から子へ、子から孫へと、信者たちの“まごころ”によって紡がれてきた教会ひのきしんデー。美濃福富分教会につながる人々にとって、教会はいまも変わらず、かけがえのない心の拠り所となっている。
下記から、記事の元になった動画「ようぼくぴーす」を見ることができます










