相手の喜びや悲しみを共有する – 心に効くおはなし
作家の柳田邦男氏の本に、再発胃がんで入院していたおばあさんの話があります。苦しみが激しく、医師や看護師にも背を向けて取り付く島がありません。そこへ看護に付いたのが若い看護学生でした。彼女は途方に暮れ、・・・
作家の柳田邦男氏の本に、再発胃がんで入院していたおばあさんの話があります。苦しみが激しく、医師や看護師にも背を向けて取り付く島がありません。そこへ看護に付いたのが若い看護学生でした。彼女は途方に暮れ、・・・
新しい年が明けると、多くの人が初詣に出かけ、「今年一年が良い年でありますように」と神仏に祈ります。とはいえ、昨年一年を振り返ってみて、良い年だったと思えた人は、どれくらいいるでしょうか。 良いことが起・・・
「この神酒は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸みし神酒 幾久 幾久」 古来「神宿る山」として崇められてきた三輪山。この山に鎮まる大物主は、国造りの神であり、あらゆるものづくりの神でもあるという。そ・・・
ここは日本最古の道といわれる山の辺の道、北コースの南に位置する場所です。 古人のようにポコポコ歩いたら気持ちいいだろうなと思いながら、いつも車で横を通り過ぎています…。 写生場所……天理市豊田町 西薗・・・
“やまとのふみくら”の愛称で知られる、蔵書数約150万冊の「天理図書館」。その貴重な蔵書の中から一冊を取り上げ、ちょっと学べる文学知識を紹介するインターネット番組「天理図書館の文学ナビ」が、天理教ホー・・・
教会へ参拝に来た信者さんから尋ねられました。「町内会の旅行の案内が回ってきて、社寺巡りをするとのことなんです。他宗の神様や仏様を拝んで回るのは、あまり気が進まないのですが、何か心得ておくことはあります・・・
『台形』という詩 話し相手の言葉が聞き取りにくい、血圧が高め、正座から立ち上がるのに時間がかかる。数年前からこんな身体の異変が気になり始め、「そろそろ人生も下り坂か」などと思うようになりました。 今日・・・
ある冬の夕方、崇神天皇陵を訪ねた。ここから見る夕景は美しい。やがて夕日が空と堀の水面を黄金色に染めて、黒々とした古墳の森を浮かび上がらせた。そのとき、悠々と泳ぐ水鳥の群れを見つけた。 古墳と水鳥には、・・・
スポーツ選手は、自分の力を信じて厳しい練習を続けます。しかし、勝敗は最後の最後まで分かりません。だからこそ勝利の瞬間に、あの歓喜の表情を見せるのです。 スポーツ選手に限らず、人は皆、目に見えない未来を・・・
子供の時から、田んぼの畦道を歩くのが好きでした。耕された美しい畝のラインを眺めるだけで楽しくなります。 何も植わっていなくても、土から生命力が伝わってきます。 写生場所……京都府木津川市 西薗和泉(に・・・
17歳でモンゴルから相撲留学し、23歳で大関に昇進するも、ケガや病気で幕下・序二段まで陥落。そこから奇跡の復活を遂げた、第73代横綱「照ノ富士」。新横綱として迎えた今年の9月場所では、2場所ぶり5度目・・・
毎朝、犬の散歩で教会の前を通る男性に、「今日は旗が出ていますが、お祭りか何かですか?」と尋ねられました。 ◇ はい、そうです。今日は月次祭です。この教会につながる信者さんが集まって、月に一度の祭典を勤・・・
補導受託者として非行少年たちを預かるなかで、大きな役割を果たしているのが妻の久子だ。連れ添って四十五年の妻を、私をはじめ少年たちは、愛情を込めて「久子さん」と呼んでいる。 少年たちは委託中、仕事に就い・・・
十数人の中学生が、老人ホームでボランティア実習をしました。お年寄りの話し相手になったり、ゲームの手伝いをしたりするうちに、緊張していた生徒たちの表情は和らぎ、その瞳はどんどん輝いていきました。 活動を・・・
よい天気に誘われ、スケッチに出かけました。コンビニで買ったおにぎりを食べながらのスケッチです。 秋といえども日差しは強く、暑かったです。 写生場所……京都府木津川市 西薗和泉(にしぞの・いずみ)196・・・
ススキが夕日に輝く、秋の山の辺の道。金剛山を背景に、大和三山の畝傍山と耳成山が霞んでいる。手前右側の森は、第12代景行天皇の陵墓だ。 この天皇の名に親しみを覚える人は、歴史ファンでも、そういないだろう・・・
「ぞうさん、くまさん」 私は周りの人たちから「くまさん」と呼ばれて久しい。それは「白熊」という、一風変わった名字に由来する。そして、私には大勢の人から「ぞうさん」と慕われる義兄がいて、それは「知三」と・・・
おぢばに帰って親神様におすがりすればどんな人でも必ずたすけていただけます。 ※『稿本天理教教祖伝逸話篇』……信仰者一人ひとりに親心をかけ、導かれた教祖のお姿を彷彿させる二百篇の逸話が収められていて、教・・・
母は今年米寿を迎える。もともと家系的には女が短命であり、それゆえ信仰の道に入った芦田家の女性の歴史の中では、おそらく一番の長寿ではないかと思う。とはいえ、大腿骨を骨折したし、脳梗塞もやっている。足腰の・・・
地元の同級生から、「私は何でもあまり深く考えず、思った通りに行動するけれど、信仰する人は、なかでも教えを説く人はなおさら、教えから外れたことはできないね。それって窮屈じゃない?」と尋ねられました。 ◇・・・