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新潟教区隊の隊員14人は、珠洲市の小学校に避難している人の食事、約200食を調理したほか、避難所のトイレ掃除などに力を尽くした(14日)
「令和6年能登半島地震」
元日に石川県能登地方で発生した「令和6年能登半島地震」から2週間余りが経過した。現在も活発な地震活動が続き、降雪の影響もあるなか、現地では被害状況の把握やインフラの復旧などが難航し、いまだ一般ボランティアの受け入れ態勢が十分に整っていない。
既報の通り、災害救援ひのきしん隊(=災救隊、橋本武長本部長)石川教区隊(忠谷眞一郎隊長)の第1次隊は5日から7日にかけて、断水が続く七尾市へ出動。救援物資を届けたほか、災救隊本部から借用した給水車2台を使って被災住民に飲料水を提供した。さらに、9日から11日にかけて第2次隊が、13日から15日にかけて第3次隊が出動し、延べ113人の隊員が救援物資の搬出を行い、飲料水を供給したほか、輪島市内の避難所の運営をサポートした。
こうしたなか、天理教災害対策委員会(仲野芳行委員長)は、石川県内の避難所の要請を受け、被災地へ本部隊の派遣を決定。16日から本部隊をはじめ石川、福井、新潟の各教区隊が出動することに。
15日午後、金沢市の石川教務支庁に本部隊と石川教区隊が集合し、結隊式が行われた。
金沢市の石川教務支庁で災救隊本部隊の結隊式が行われた(15日)
翌16日、本部隊は輪島と珠洲の両市の避難所へ急行。輪島市の避難所では福井教区隊と共に、珠洲市の避難所では本部隊に先駆けて14日から出動している新潟教区隊と共に、初動救援に着手した。
輪島市の現場では避難所の運営をサポートしたほか、珠洲市の避難所では、避難者約200人分の食事の調理や避難所内のトイレ清掃、ごみ収集などに力を尽くしている。
また石川教区隊は、七尾市で給水活動を継続。“命の水”を被災者に届けている。
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なお、新潟教区隊と富山教区隊は10日から12日にかけて、それぞれ新潟県内と富山県内で復旧作業に従事した(記事別掲)。
(17日記)