第1回「孤独・孤立」– 教えを支えにいまを生きる
2026・6/10号を見る
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第20期 読者モニターアンケート企画
少子化、孤独・孤立、環境問題など、いまの時代におけるさまざまな“難渋”に対し、読者モニターが教えを心の支えに前を向いて歩めることの有り難さについて語る新コーナー「教えを支えにいまを生きる」。第1回のテーマは「孤独・孤立」。家族形態の変化や地縁の希薄化などに伴う社会構造の変動により、人と人との結びつきが弱まる現代。世界一れつ兄弟姉妹とお教えいただくようぼくお互いは、人と人とのつながりをあらためて築き、その姿を社会に映していくことが求められるのではないだろうか。そこで、今回は「孤独・孤立」をテーマに、「信仰があって良かった」と感じたエピソードを、読者モニターに寄せてもらった。
コロナ下の月次祭のおかげ
古川真由美さん
57歳・大野分教会教人・鹿児島県霧島市
天理で生活していたコロナ下のころ、病院で働いていたので「3密」を避け、なるべく人に会わないようにしていました。しかし、自宅と職場、本部神殿を往復するのみの生活と、社会全体を覆う閉塞感が相まって、気持ちの晴れない日が少なくありませんでした。
そんな中で唯一の楽しみが、滋賀県にある所属教会への月次祭参拝でした。本来であれば参拝も控えるべきでしたが、感染対策を講じたうえで毎月参拝していました。なかでも、会長さん夫妻や信者さん方とソーシャルディスタンスを保ちながら直会の弁当を食べてお話をする時間は、何より大きな心の支えでした。
大変なこともたくさんありましたが、この期間があったおかげで会長さんたちとの心の距離がさらに近くなり、その後の自らの成人のうえにも大きな影響を与えたように思います。あの日々は私にとって、どのような状況にあっても親神様・教祖へ心を真っすぐ向けることの大切さを学ぶ、またとない機会となりました。
心に染みた教会の朝ごはん
西方敬子さん
56歳・東日分教会ようぼく・東京都江戸川区
14年前のこと。当時の夫と離婚し、娘たちとも離れ、一人で故郷の東京に戻りました。手持ちのお金は少なく、両親はすでに出直しており、兄弟にも頼ることができませんでした。どうすればいいのか分からず、混乱するなか、私を救ってくださったのが教会でした。
会長さん夫妻は、私を見捨てることなく優しく受け入れてくださいました。住み込ませていただきながら、早朝からコンビニのアルバイトをしてコツコツとお金を貯める生活。バイトから帰ると、朝ごはんが用意されていました。そのごはんはとてもおいしく、心に染みる味でした。いまでも当時を思い出すと、感謝の気持ちでいっぱいになります。
半年後、私は一人暮らしを始め、のちに知り合った現在の夫と再婚し、娘とも再び一緒に暮らすことができました。当時、私を救ってくださった教会の皆さまにご恩返しができるように、今後も成人させていただきたいと思います。
地域の教友がつながる活動を
田中一慶さん
40歳・美濃福富分教会長・岐阜市
1年ほど前、父が戸別訪問をしていた際に一人の男性教友に出会いました。
その方は所属教会まで車で30分以上かかるものの、数カ月前に運転免許を返納し、子供も離れて生活しているため、教会に参拝したくてもできなかったそうです。
男性は父との出会いを機に、歩いて15分の場所にある私どもの教会へ足を運ぶようになりました。高齢のため、暑い日は私たちが自宅まで送ることもあります。参拝を終えられた男性には「所属教会とのつながりを大切にしてくださいね。この教会にも、いつでもおいでください」と、いつも伝えています。
支部内には、公共交通機関が利用できなかったり、家族と離れて暮らしていたりして、所属教会に参拝したくても足を運ぶことが難しい方がいます。せっかく同じ地域に住むお互いです。この地に名称の理をお許しいただいた教会として、今後も地域の教友たちがつながり、勇ませ合えるような活動を心がけたいと思います。
通行人からのお供えの申し出
青木由紀さん
45歳・東大分教会長夫人・大津市
教会の前を毎日掃除していると、いつも同じ時間に通る人がいます。あいさつをする中で自然と顔を覚えます。
ある日、イチゴを手にした一人の女性が「神様にお供えしてほしい」と声をかけてくださいました。話をしていると「天理教は好きではない」と打ち明けられました。詳しく聞くと、その方のお母さんは早くに夫を亡くし、天理教を信仰するようになったが、以来、家を空けることが増えたので女性は寂しい思いをしていたとのこと。最後には「いま思うと、母は父を亡くして不安だったところを、天理教に救われたのかもしれません」とポツリ。いつも通う道で天理教の教会を見つけ、お母さんを思い出して懐かしくなったのでしょう。女性の寂しさも少し消化されていたらうれしいなと思いました。
つながりが希薄になった地域の中でも人と交流する機会があるのは、教会に住んでいるおかげです。その有り難さを感じながら、今日も教会の前で掃除に勤しんでいます。
コラム モニターの周囲にある「孤独・孤立」の声
内閣府が令和7年に行った調査では、「孤独であると感じることがある」との回答が約4割に上った。年代別に見ると、20代から50代まで幅広い世代で孤独を感じているという。
読者モニターからは「信者さんの中に、一人暮らしの高齢者が増えた(50代男性)」「年を重ねるごとに孤独感が増している(40代男性)」「子育ての時期、夫が仕事で外出中に家で一人子供を見ていると、とても孤独に感じた(50代女性)」「地域のつながりが希薄になっていると感じる。天災が起きたらたすけ合えるのかなど、不安感が強い(40代女性)」など、さまざまな「孤独・孤立」を感じるとの声が寄せられた。
このほか、「保護司として活動するなか、親と不仲で家に居場所がないという保護観察対象者が少なくない(60代男性)」といった声や、「一人でいるからといって孤独だとは限らない。一人が好きな人もいるので、混同しないよう気をつけないといけない(50代女性)」「人は人とのつながりを持ち、支え合う必要があると感じる。たすけ合いの精神を世の中の人が抱けるようになればいいが、なかなか難しい(50代女性)」などの意見もあった。
〇〇はじめました
こつこつと学び続けて
小長谷啓太さん
49歳・華越一分教会ようぼく・名古屋市
3年前、会社の部署異動をきっかけにクレジット業界の勉強を始めた。
せっかく勉強するなら目標を持とうと考え、関連する二つの国家資格の取得に挑戦。日々テキストと向き合い、ぎりぎりながら両方合格することができた。その経験を通して、努力が実を結ぶ喜びと、自信につながる手応えを実感した。
その後、しばらく勉強から離れていたが、今年は一念発起し、業界の最上位資格の取得を目指している。大学卒業後、仕事以外で学び続けたり試験を受けたりする機会が少なかっただけに、継続することの大切さと難しさをあらためて感じている。
また、勉強を続けることは信仰を求め続けることにも通じると感じる。誰かに言われてするのではなく、自ら進んで毎日少しずつ歩みを重ねることで、やがて大きな実りにつながる。これからも種を蒔くつもりで、こつこつと学びを続けていきたい。
この一行をあの人に
4月8日号から5月27日号までの紙面の中から、読者モニターが、「あの人に読んでほしい」と思ったオススメ記事を紹介する。
話題を追ってスペシャル 医療現場が抱える課題 AIを使って解決したい
天理中・天理高出身の医師 三宅冬人さん(5月6日号4・5面)
ものすごい早さで私たちの生活に浸透している生成AI。私自身、実際に使ってみて、その便利さを感じている一人だ。実体が見えにくいゆえの不安もあるだろうが、これも神様のご守護の一つと、私は受けとめている。三宅さんの苦心と工夫が、医療現場はもとより、多くの人のたすけになってほしいと願う。(60代男性)
生成AIは日進月歩で進化を続けており、その発展ぶりには目を見張るものがある。そうした最先端の分野で活躍しているお道の仲間の姿に驚かされるとともに、医療現場の課題を解決したいという三宅さんの思いに、感銘を受けた。
お道の高校生や大学生の皆さんに、頑張っている先輩の姿を届け、励みにしてほしい。(50代女性)








