“おもてなしの心”大切に 日本の旅館満足度第1位 – 湯平温泉「旅館 山城屋」を営む二宮謙児さん・博美さん
2026・7/15号を見る
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本紙企画「ようぼく百花――明日へChallenge」スペシャル(立教187年12月18日号)で紹介した、大分県由布市の二宮謙児さん(65歳・阿蘇野分教会ようぼく)と妻の博美さん(58歳・同)が“おもてなしの心”で営む「旅館 山城屋」。同市湯布院町にある「湯平温泉」内に佇む創業54年の老舗旅館は、外国人観光客に人気を博しており、今年6月、世界最大の閲覧数を誇る旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表した宿泊施設満足度ランキング「日本の旅館部門2026」で第1位に選ばれた。
「山城屋」は1972年、博美さんの父・後藤武文さん(故人)が開業した。
江戸時代から多くの人々が訪れ、日本有数の湯治場として有名だった湯平温泉。昭和初期には60軒もの旅館が立ち並び、多くの観光客でにぎわったが、時代の流れとともに観光客が減少。「山城屋」も経営不振に陥っていった。
謙児さんとの結婚を機に、博美さんは旅館を離れたが、「『山城屋』をなんとかしよう」と、30代で夫婦そろって旅館へ移り住んだ。博美さんは両親と共に旅館で働き、謙児さんも仕事の休みに宿泊客の送迎やホームページ作成などを手伝い、湯平温泉の魅力をアピールするために、さまざまなイベントを企画した。
12年前、謙児さんが早期退職して旅館の代表に就任すると、当時、増加傾向にあった外国人観光客に目を付け、ホームページを多言語に対応してリニューアルしたり、温泉の入り方や日本の作法などを解説する動画を作成したりするなど、外国人観光客向けのサービスを強化した。一方の博美さんも、女将として宿泊客の国籍や年齢に合わせて料理の献立を変えるなど、こまやかな接客を心がけた。
安心できる宿めざし
「少しでも安心してもらえたら」という“おもてなしの心”を大切にした接客を続けるなか、「山城屋」の利用客は約9割が訪日外国人となり、旅行口コミサイトで話題に。客室稼働率ほぼ100パーセントを達成すると、2017年、「トリップアドバイザー」の宿泊施設満足度ランキング「日本の旅館部門」で第3位に選ばれた。
その後、コロナ下で一時休業を余儀なくされたが、そんな中も「ランチ営業」や「立ち寄り湯」などの新たな取り組みに挑戦。感染状況が徐々に緩和され、国内の旅行客とともに外国人観光客も訪れるようになると、24年には同サイトの宿泊施設満足度ランキング「日本の旅館部門2024」で第2位に選出された。
その後も「お客さまに喜んでもらおう」と、夫婦二人三脚で営業を続けるなか、今年6月、同サイトの宿泊施設満足度ランキング「日本の旅館部門2026」で見事、第1位に選ばれた。
謙児さんは「地方の小さな旅館だが、お客さまに評価していただいたおかげで第1位に選ばれ、率直にうれしい。これからも『また行きたい』と思ってもらえるような宿を目指すとともに、『山城屋』だけでなく、湯平温泉がより多くのお客さまに来ていただけるような場となるよう頑張りたい」と話した。
下記から、二宮さん夫妻を取り上げた過去の記事をご覧いただけます。
https://jiho.doyusha.jp/178888/










