AI時代に向き合う心の大切さ – 視点
2026・6/17号を見る
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いま、何か情報を得たければ、真っ先にインターネットで検索するだろう。その情報検索は人工知能(AI)の登場で大きく変わろうとしている。対話型AI「ChatGPT」は業務の効率化にとどまらず、アイデアの創出や未来予測などにも及び、情報検索のあり方を一変させる革新技術として脚光を浴びている。
そのAIが、最近では相談相手を担っているという。仕事上の判断や人間関係の人生相談もあり、ときに重大な局面の判断までAIに委ねる。人間関係の悩みなどは心情の機微に左右されるものだから、AIがその判断に介在することに違和感を覚えてしまう。
これまではネットで調べた情報を元に試行錯誤しながら答えを出してきた。だが「ChatGPT」は何か質問すると、大量のデータからの学習に基づき、自然な文章で直ちに答えが返ってくる。自分の頭で考えることまで機械に任せてしまい、人間側は分析や論理的思考という過程を必要としない。それでは人間の自律性は、どうなるのだろうかと思う。人が人生を築いていくには自律性が欠かせない。それは自分の価値観や規範に従い、自ら考え行動する能力である。
AIが人類の進歩につながるかどうかは、まだ見えないが、もう、すでに現代人にとってなくてはならないものであるかもしれない。しかし、いかに発達しても人工知能は本来的に道具にすぎない。であれば、使う側の人間に求められるのは、AIの答えを無批判に受け入れることなく、自らの思考を重ねたうえで、AIの情報を新たな発見や自らの成長に生かしていくことである。
文明は、その時代の価値観や習慣、風潮、ライフスタイル、コミュニケーションのあり方、生き方にまで影響を与える。ひいては正しいものは何か、美しく心を豊かにするものは何か、幸せとは、そして人間はどう生きるべきか、という人間の根幹にかかわるものにも影響してくる。
文明は人類の生活を精神的、物質的に豊かにする。だが文明に向き合う人間の心によって、光にもなれば影にもなる。さらに陽気ぐらしにつながるかは、私たちの心にある。何ごとにも親神様の思召を求め、御教えによって物事を判断し、行動する。めまぐるしく変わる文明社会にあっても、その「神一条」の心を大切にしたい。
(加藤)









