復元から80年という時期に – 視点
2026・7/22号を見る
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2025年、戦後80年の年であったことから、8月15日の終戦の日には、新聞やテレビなどで戦時を振り返るさまざまな特集が組まれた。それらを見ていて気になったことがある。それは、当時の体験を証言する生き証人が皆、すでに100歳前後に達していたことだ。終戦の年に15歳の少年であった人は、すでに95歳。20歳であった人は100歳であった。
ところで、歴史に関心のある人たちの話題として最近、「歴史の80年サイクル」という話を耳にすることがある。これは、約80年ごとに大きな歴史の転換点や社会の変革期が訪れるという見方で、具体的には、幕末明治維新から終戦までが約80年であることから、戦後80年を迎えた2025年以降も再び大きな時代の転換点になるのではないかというのである。その背景として「世代の入れ替わり」を指摘する識者もあり、筆者は社会を動かす世代が約80年で一新されることで社会に変化が生まれるのだろうと理解している。
本教の歴史は、どうだろうか。昨年の160年前は元治2年。信者の寄進によって、いわば初の神殿であるつとめ場所が出来上がり、そこで教祖は教えを説かれ、翌慶応2年には、初めておつとめの地歌と手振りを教えられた。それからお道は全国に伸展した。しかし一方で時の政府の圧迫干渉により、教祖本来の教えを伏して通らざるを得ない苦難の時代を約80年にわたって過ごした。
そして迎えた昭和20年の終戦は、本教にとって歴史的転換点となった。長年の政府の統制が解かれたことから、中山正善・二代真柱様は、教祖本来の教えに立ち還る「復元」を宣言されていち早く原典公刊に取りかかられ、また原典を基に教典、教祖伝を編纂、教祖の正統な教えを教義として整えられた。さらには、その徹底のために御自らあらゆる場面で講義に立って教えの敷衍に情熱を注がれ、それが戦後の本教躍進の原動力となったのである。それから80年。復元提唱の時代に20代、30代の青年期を過ごした人々は、すでに90代以上の年齢層となり、当時の熱量を体感した人々は、すでに一線を退かれている。
教祖140年祭後の新たな歩みを始めるいま。教内の「世代の入れ替わり」という歴史的側面にも目を向け、教祖の教えの根本に立ち返る意志と情熱をあらためて高め、教義教理に対する学びを深めて自らの再出発を図りたい。
(諸井)







