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御存命の頃高野友治著作集 第一巻

代表的著作の改修版をほぼ全面的に書きあらため、大和に残る古史料を駆使しながら、幕末から明治に至る教祖在世当時の社会状況を克明にしるす。教祖伝を読みふかめるために欠かせぬ、教祖伝資料篇。

1980年4月 発売

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【著者プロフィール】

高野友治 (たかの ともじ)

明治四十二年、新潟県加茂市に生まれる。昭和七年、天理外国語学校(現・天理大学)英語部卒業後、天理教道友社編集部に勤務。教祖から直接教えを受けた古老を歴訪して昔語りを聞くとともに、その郷土に語り伝えられている語り草を収集して回る。十三年、天理教校本科へ移り、天理教史を教える。二十三年、天理大学に招かれ、三十三年、教授に就任。五十三年に退官後、天理大学名誉教授となる。主な著書に『御存命の頃』『天理教傳道史』(全十巻)『高野友治著作集』(全七巻)『先人素描』など多数。平成十五年、九十三歳で出直し。

  • 序文
  • Ⅰ 天理教発生当時の社会
    • 一 支配体制
      • 天理市の場合
      • 支配状況
      • 年貢取り立て状況
      • 水論の場合
      • 郡山藩領の場合
      • 藤堂藩領の場合
      • 高取藩領の場合
      • 柳生藩領の場合
      • 柳本藩領・芝村藩領の場合
      • 宮家領・社寺領の場合
    • 二 宗教状況
      • 幕末時代
      • 社領・寺領をもつ社寺
      • 一般寺院のこと
      • 神社の状況
      • 布留社の信仰
  • Ⅱ 村年代記に見る農村―『荒蒔村宮座年代記所見』―
  • Ⅲ 次の世代の胎動
    • 一 間に合わなくなった定規
      • 概観
      • 将軍と殿様
      • 藩政改革・殖産興業
      • 庶民生活
      • 結婚の風習
    • 二 農民の土地所有状況―天理市を中心として―
    • 三 世界は動く、人も動く
  • Ⅳ 世界の転換
    • 一 『手覚年代記』にみる大和
    • 二 『寧府記事』に現われた大和
    • 三 開国、攘夷、尊王、佐幕の過流
    • 四 信者たち
  • Ⅴ 新しい世代の誕生
    • 一 明治初年の社会
    • 二 大和の変貌
      • 行政
      • 名前の変り
      • 文明開化
    • 三 宗教界の動き
      • 新政府の施政方針と宗教政策
      • 廃仏毀釈
      • キリスト教の迫害と解禁
      • 天理市内の状況
      • 教部省の活動とその挫折
      • 奈良中教院
      • 神道事務局の設置、神社と教会の分離
      • 講社の発展と新宗教の発生
    • 四 西南戦争
    • 五 世界に劣らぬ国
  • Ⅵ 変貌の年譜
    • 一 吉田神祇管領家廃止
    • 二 年があけたら文句がかわる
    • 三 鳥羽伏見の戦(藤堂藩の郷士出兵)
    • 四 錦旗進まず
    • 五 仏教災難
      • 内山永久寺廃滅
      • お宮の僧侶
      • 釜口山の梵鐘
    • 六 神社の名前の変遷
    • 七 舶来崇拝の世相
    • 八 実利実益の世の中
    • 九 鶏冠石
    • 一〇 天皇大和地方御巡幸
    • 一一 行政の変遷
    • 一二 銅鐸出土
    • 一三 浪漫のない時代
  • Ⅶ 天理教表に出る
    • 一 講社結成の頃
      • むし風呂
      • 京都の道(明誠社)
      • 天恵講
      • 天輪王講社
    • 二 公認の運動
      • 梅谷四郎兵衛の苦心
      • 鴻田忠三郎の建言書
      • 大日本天輪教会問題
      • 天理教会設立事務所
      • 神道本局員の視察
      • 東京出願
  • Ⅷ 為政者の定規
  • Ⅸ 地理上の今昔
    • 一 石上神宮の鳥居
    • 二 川原城―三島の地形
    • 三 三島の家々
    • 四 そのころの庄屋敷村
    • 五 おぢばへの道
  • あとがき

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