やんわり伸ばしたら – 生きる言葉 天理教教祖の教え
こんな皺紙でも、やんわり伸ばしたら、綺麗になって、又使えるのや。何一つ要らんというものはない。 『稿本天理教教祖伝逸話篇』六四「やんわり伸ばしたら」 人も物も、すべては人間が陽気ぐらしをするために親神・・・
こんな皺紙でも、やんわり伸ばしたら、綺麗になって、又使えるのや。何一つ要らんというものはない。 『稿本天理教教祖伝逸話篇』六四「やんわり伸ばしたら」 人も物も、すべては人間が陽気ぐらしをするために親神・・・
2歳になった孫は、会うたびに言葉が増えていて、成長を感じる。とてもおしゃべりなのだが、最近、遊びの最中に声をかけると、聞こえないふりをしているようだ。この悪知恵も成長?ばぁちゃんは素直に返事をしてほし・・・
ジメジメした梅雨。「いいかげん、やんでほしいなあ」と思うこともしばしば。ありがたくない雨と思うことさえあります。そして、やがて来る夏の日差しも「なんて暑さだ」と、ありがたくないと思うことがあります。 ・・・
静岡市の小さな港町に、戦前から100年近く続く新貝ふとん店がある。その3代目店主は「現代の名工」に選ばれるなど、受け継いだ匠の技が高く評価されている。 高校卒業後、東京蒲団技術学院を経て実家へ戻り、木・・・
木綿のような心の人を、神様は、お望みになっているのやで。 『稿本天理教教祖伝逸話篇』二六「麻と絹と木綿の話」 麻には麻の、絹には絹の良さがある。なかでも木綿は、ありきたりのものだが、「これ程重宝で、使・・・
子供たちの成長を見守り 今から21年前、長男の初節句を前に、実家から鯉のぼりが届いた。金箔の施されたキラキラ輝く鯉のぼり。しかも、とてつもなく大きい。 「鯉のぼりなんて買ったことなかったから、選ぶの楽・・・
汗ばむ陽気に誘われ、猫の額ほどの畑を打ち、夏野菜の苗を植え付けました。農家から見れば“ままごと”ですが、それでも収穫の喜びは格別です。 腰を下ろし、汗を拭いながら「命」の尊さについて想います。野菜の命・・・
地域の人々と連携しふれあいの場として いま全国で「こども食堂」が増えており、その数は7千を超える。急増する背景には、深刻化する“子供の貧困”問題などがある。また、地域交流や子供たちを見守る場としての役・・・
働くというのは、はたはたの者を楽にするから、はたらく(註、側楽・ハタラク)と言うのや。 「稿本天理教教祖伝逸話篇」一九七「働く手は」 人間は働くためにこの世に生まれてきたのや、とも教えられる。なにも生・・・
2カ月間の入院生活 学生時代、トライアスロンをしていた私は、体力には人一倍、自信がありました。結婚後は仕事と子育てに追われ、体をいたわる時間もありませんでしたが、それでも「健康に気を使うようでは負け」・・・
一列に並んだ小学生の、にぎやかな声が往来を通り過ぎます。黄色い帽子は新一年生でしょう。自分の背中より大きいランドセルを背負い、おぼつかない足元を見ながら、少し頬を膨らませて一生懸命歩いています。小さな・・・
兵庫県加古川市と高砂市の境に位置する高御位山に毎日登り、長年にわたって山道の点検・整備を続けている。昨年、日本観光振興協会関西支部から感謝状を送られた。 幼いころは体が弱く寝込みがちだった。高校からマ・・・
携帯電話を持たずに散歩へ 昨年夏のこと。高齢の母が脚のけがで入院することになりました。新型コロナ感染症対策のため、まだ一切の面会が禁じられているころです。 隔離された病室が遠い世界のように感じられます・・・
梅と桜は日本の春に彩りを添える代表的な花ですが、その特徴は対照的です。 梅は、いまだ寒さが残る晩冬、ポツリポツリと咲き始めます。「探梅」とは、“花の魁”ともいわれる早咲き梅の香りを求めて野山を歩くこと・・・
明治7年創業、高知の老舗旅館「城西館」の若女将。12年前にNHK高知放送局を退いて結婚、若女将として勤めることになったが、接客の経験も自信もなく、周囲の期待や心配の声を耳にするたびにプレッシャーが募っ・・・
あの日、あこがれの先輩が 私の枕元に小さなポーチが置いてある。花柄の布地を何枚か縫い合わせたそのポーチは、大好きだった先輩のお母さんから頂いたものだ。 28年前の1月17日の夜だった。大学の同級生から・・・
ふと庭を見れば、北風のなか耐え忍ぶように咲く寒椿の赤い花が、ひときわ目を引きます。容赦なく吹きつける木枯らしや吹雪。陽が当たっても、弱い斜めの日差しでしかありません。 「よりにもよって、こんな時季を選・・・
JRA(日本中央競馬会)調教師として数多くの優秀な競走馬を育て上げ、一昨年勇退。以前から取り組んでいた、引退した競走馬に新たな“居場所”を与える活動に尽力している。 石川県内の天理教を信仰する家庭に育・・・
「全然いきいきしてないのに……」 エッセイの連載依頼があったと伝えたとき、高校生の次女がつぶやいた言葉です。“ダメ出し”されたのは残念でしたが、いつの間にか、親を一人の大人として対等に見られるようにな・・・
冬。筆者の住む地方の山あいは、見渡す限り黄色いミカンで覆われます。これ全部、誰が食べるのだろうと、たわいもない想像をしてしまいますが、食卓やリビングで大切な人との語らいに彩りを添えるのでしょう。 本当・・・